🦊きつねの思想の探究

🖊虚無との戦い(geocities)より, 2006年ごろの, 主に20歳くらいのメモを発掘.

これはいわば, 🌳ZETTEL HOMEである.

カントはいみじくも言った。

「汝等はより哲学を学ぶべきにあらず、哲学することを学べ。」

そうなのだ。自分で考えなければいけないのだ。そして、僕は、自分独自の思想を完成させるためにこのホームページを立ち上げたのだ。

このページは、自分の思想をまとめてゆく。はじめはメモをいくつも書く。その後、帰納し、洗練させる。メモと帰納を何回も繰り返すことで、自分の思想を練り上げてゆくつもりだ。できれば、本を出版したい！がんばるぞー、えい、えい、おー。

人生の意味とは、人生の目的とは、生きがいとは

• 🌱人生の意味の及ぶ範囲には７つの段階がある

許光俊という批評家が好きである。 今日も、文学の講義で感想文を書かされたので、彼の本「邪悪な文学誌」に書かれていたことを、そっくりそのまま書いてしまった。 彼の主張は、ぼくの心情をズバリと言い当てているのだ。

「私の生は、もう十分に退屈で、つまらない。平凡で、卑俗だ。生が何が何でも生きるに値するものとは、どうしても考えられない。 もっとも、このような思いは、死を真近に控えつつある人からすれば、腹が立つほどの戯言だろう。文明社会の都市文化に青白く咲く、デカダンなセンチメントに過ぎないであろう。とはいえ、私がこのような思いを吹っ切れないのも事実なのである。翻ってこう反論することも可能ではないか。肉体的に生存することが困難でない状態にいるからこそ、「生は生きるに値しない」という思いはいっそう純粋なのだと。 私が生きながらえている最大の理由は、なんとなく死が怖いからに過ぎない。そして、生が何が何でも生きるに値するものとはどうしても考えられないが、死が何がなんでも死ぬに値するものとはどうしても考えられないからに過ぎない。 それゆえに、私は、そのつまらない生を、たとえ束の間であれ、生きるに値すると思わせてくれるものを求めずにはいられないのである。 かつてチェリビダッケやヴァントが指揮するものすごい演奏に遭遇したとき、私は心底、「このようなものを聴けるのだったら、生は意味がある。豊かである。このようなものが聴けるとは幸福以外の何物でもない」と思い込むことができた。彼らの次のコンサートを聴くまでは、絶対に死ねないと思った。愚かさと悲惨さにあふれた世界の中に、たとえごくわずかであろうとも、すばらしい驚異が存在すると信じることができた。私にとって、「世界最高のクラシック」とは、生が生きるに値すると納得させてくれるものなのだ。 」

生きていくためのクラシック　　許光俊

それで、今日の話である。 久しぶりに、めまいがするほど音楽に感動した。 ブルックナーの交響曲第五番。指揮は、ヨッフム。 芸風は、僕の大好きなフルトヴェングラーのパクリだった。 （(LINK)　第四楽章のフィナーレの五分間がすさまじい！！） とにかく、すごかった。弛緩と緊張、平安と嵐の激烈なコントラスト。そして最後に現れる、神秘の大伽藍。そこに、理屈はなかった。

僕は最近、クラシックの聴き方が分からなくなってしまったので、あまり聴かなくなっていた。 二元論、弁証法、緊張と史観、バランス、前後関係、ハーモニー・・・。そういうものいっさいを理解しようと、一生懸命に頭を働かせて聞いていたのだが、それがイヤになってしまって、ついにはクラシック自体もイヤになった、というわけ。

音楽の感動は、考えてはいけないものなのかもしれない。そこには理屈はないのだ。ただ、音楽が鳴り響いているだけである。

そこに現れるのは、理性の限界の先にある非－知の領域なのだ。音楽を通して、僕は理性の上にある、高次の知性に触れるのだ。

バタイユという思想家は、これを内的体験と名づける。それは、・陶酔、エクスタシー・エロス・笑い・詩を通じて、体験できるのだそうだ。

落語とクラシック音楽は、まさにこの点において、同じものなのである。 内的体験は、理性を超越する。完璧な法悦の遊魂状態においては、その瞬間以外の何物も考慮に値しなくなったとき、万人共通の諸法則から逃れることができるのだ。

「僕はなぜ生きなければいけないのか？」僕は日々、この問いにかかずらっている。 それは、たぶん、内的経験を通してのみ、高次の知性から、いわば啓示的に、与えられるのだろう。 ぼくは今日、また賢くなった。

女を好きになるのに、理由など必要だろうか。「なになにちゃんは、可愛くて、目が大きくて、笑うと笑顔がすてきだから好き。」だったら、もっと可愛くて、目が大きくて、笑うと笑顔がすてきな人が現れたら、なになにちゃんのことは捨てるのか。そもそも、これこれこういう理由で、あなたのことが好きです、なんていうのは、変態ではないか！人生を生きるのに、理由など必要だろうか。「僕は、人より格好が悪く、頭が悪く、体力もないから自分の人生が嫌い」あなたはもう、自分の人生を生きているのだ。これこれこういう理由で、僕は人生を生きています、なんていうのは、変態ではないか！人生は愛すべきものである。理由なんか要らない。　21:22 2006/10/18

思うに、この世の中に、楽しい事なんかないと思う。少なくとも、最近の僕の生活からはそういわざるを得ない。すべてがいやなことで満たされている。その収斂する先が「死」である。いやなことはどこかから送られてくるのだ。いわば、人生の課題が次々と与えられるのだ。僕はそれらのいやなことを解決していかなければならない。つぎつぎと送られてくる嫌なことをひとつずつ解決していくことの連続が人生なのである。だから、人生の目的とは、ひたすら目の前に送られてくる課題に取り組むことだ。そのためには、寝ていてはいけない。行動を起こさなければならないのだ。(LINK) 18:20 2006/08/27

僕に必要なのは、宗教だと思う。（哲学ではない）しかし、既成の宗教では満足できない。どうしても信じることができない。信じてしまったら、それは信じたのではなく、洗脳されたのだ。だから、自分で宗教を作ることにした。自分で考えたことならば、受け入れることができる。自分の物語にしたがって、行動するのだ。そして、そのときこそ、僕の人生は意味に満ち、幸せになれる気がする。その戦いが、虚無との戦いなのである(LINK)　17:42 2006/08/18

幸せとは、喜びとは 、快楽とは

幸せとは追いかけるものではない。自己充実感に伴うものだ。だから、幸せはいらない。充実した毎日があればいい。 (LINK)19:58 2006/07/20

翻って、こう考えることもできる。僕はもうすでに、十分幸せではないのか、と。生活には何も不自由はない。健康だし、僕は学生だから働かなくてもいいし、身の回りのことも親がやってくれる。僕は十分に恵まれている。それなのに、この満たされない思いはなんだろう。これこそ、マズローの言う自己実現欲求か。(LINK)低次の欲求が満たされると高次の欲求を求めずにはおれない。僕は、おなかがすけば食事するように、心に穴ができるとそれを埋めようとするのだ。幸せを求めることは、食事やトイレと同じ、生理現象なのかもしれない。僕はこの人間の仕組みから逃れることができない。幸せを求めずには生きていけない。だから、こんなにも悩まなければいけないのだ。　8:22 2006/07/25

中島義道という哲学者がいいこといってます。

「幸福のほとんどは、社会的な基準に照らし、他人の評価に即して幸福であることなのだから、幸福を目指すことは、社会的評価を目指すことだ。」

まったくそのとおりだと思います。 偏差値を上げるために勉強する。 いい大学に入る。 いい会社に就職する。 いい給料を得る。 海外旅行なんてする。 ご馳走をたべる。 高い買い物をする。

金、地位、名誉、これこそが、日本という社会システムの生み出した、憐れむべき、差異の体系の産物です。 このシステムの中では、人は、差異化された価値で、上位にあるものをひたすら求めるのです。そうすることが、幸福だと、無邪気にも、信じているのです。

かつての僕もそうでした。 しかし、今の僕は、軽侮し、憎悪します。

これは、僕の意見ですが、幸せは、外から決められるものではなく、完全に、自分の中から沸き立つものでなくっちゃなりません。

ちなみに、最近の僕の幸せは、こうです。 深夜徘徊 、 目覚めるときのウトウト感 、 クラシック音楽の鑑賞 、 落語を聴く 、 冷たい飲み物を飲む、 布団にくるまる 、 会話（これは時により、苦痛にも、幸福にもなる） 。 23:59 2006/10/28

僕は、今までの人生で、たくさん楽しいことがあった。 そして、それ以上につらいこともたくさんあった。 しかし、楽しさもつらさも、今ではどうでもいい。 どうして、楽しい人生でなければいけないの？ つらいと、どうしてだめなの？ さらにいえば、こういう問いを発すること自体が、幸せな人への嫉妬からなのだろうか？ただ、悔しいから、こんな問いを考えついただけで、僕はやっぱり幸せになりたいと思っているのだろうか？ でも、悲しいからこそ理解できる人生の味わいというものもある。具体的に言えば、ブラームスの交響曲第四番。あの枯淡の悲しさは、決して幸せな人には理解できないよ。いや、わかってたまるか！ 人間は、（快楽物質）ドーパミンを脳からより多く引き出し、（怒りの物質）ノルアドレナリンをできるだけ出さないようにするために、生きるのだろうか？それが、人間の目的なのだろうか？なんだか、それでは虚しすぎる気がする。 19:36 2006/12/14

快楽、快楽、それが何だというんだ。確かに、快楽は心地よい、とともに、むなしい。快楽は、一時的に僕を苦痛から解放するが、苦痛は回帰し、再び僕を襲う。結局、僕は、快楽によっては、苦痛から逃れることができないんだ。 なぜ、苦痛から逃げる？苦痛は、はたしていやなものか？僕は、なぜ生きる？快楽を求めるために生きるのか？快楽は人生に必要なのか？ 最近思うのは、むなしさは努力によってのみ、克服できるのではないかということだ。快楽ではだめだ。努力によってのみ、僕は充実感がえられるのでは？

快楽、それは人生に必要か？それが、人生の目的なのか？楽しいこと、幸福になること、それが人生の目的なのか？ 否、否だ！僕は、あえて否定したい。僕は、快楽よりも苦痛を選ぶ。楽しいことよりも、つらいことを選ぶ。しかし、なんのため？ 人生の充実のためだ！ 快楽は虚無を増大させる。しかし、努力は虚無を撃退する！ 僕は、快楽より、努力を選ぶ。それが、虚無と戦う槍となるのだ。 焦点を一点に定め、渾身の力をこめて一気に虚無を突き破るのだ。0:51 2006/12/24

苦痛は快楽なんだ。苦痛は刺激の強さにおいて、快楽と並ぶものなんだ。マゾヒストの原理もここに通じると思う。そして、苦痛は時間を凝縮する。それこそ、僕が、ねちねちと追い求めるところの、生の充実じゃないか！

今日は、ロマン・ロランの魅せられたる魂を読んだ。

「　それは淋しい空地において、暗い闘いを行う烈々たる行動のたいまつである。失敗も勝利も問題ではない、行動だ！行動し、戦闘することが、虚無に対する唯一の肯定なのだ・・・ 」努力による虚無の撃退。そして、人生への愛。 幸福なんて、僕は求めちゃいないんだ。1:08 2006/12/24

自分とは、自我とは、意識とは、存在とは

自分の精神が、闇のなかでぽつんとひとつ燃えているイメージ。完全な孤独であり、周りは真っ暗で、もう絶望的だ。誰ともつながっていない。この世界に一人不条理に放り出されてしまった。(0:36 2006/07/22)

絶望的で、周りのすべてが暗闇に覆われている。ぼくは、何も光を見いだすことができない。なぜぼくはここに存在するのか、なぜ、ここにいなければいけないのか・・・自分の存在を突き詰めたとき、そこに、どうしても消すことのできない、炎を見いだした。光は、自分だった。ぼくの生は、闇の中で、孤独に燃えていた。死にたくない、それだけが、この生の存在理由だった。どんなに、闇がぼくを包み込んでも、この光は消すことはできない。この小さな炎は、懸命に、光っていた。 その光は、ショーペンハウエルのいうところの生への盲目的な意志かもしれない、ベルクソンのエラン・ヴィタールかもしれない、あるいはフロイトのリビドーかもしれない。しかし、そのようなもの一切を示す概念は、確かにぼくの中に存在する、そう思った。8:19 2007/02/09

死とは、生とは

自殺・・・冗談じゃないよ！ぼくは、絶対にそんなことはしない。 でも、なんで？なぜ、ぼくは死なないの？

死ぬ瞬間が、痛いから？でも、痛くない方法を選べば、簡単に死ねるんだ。 この前、「完全自殺マニュアル」なんて、いかがわしいものを買ってしまった。それによると、首吊りは、上手く紐を当てれば、驚くほど簡単に、痛みもなく、死ねるんだ。死ぬというよりも、気絶してしまうので、何も感じないんだ。柔道でも、締め技と言って、今では禁手になっているけど、昔はそういうものがあったらしい。首の辺りを、襟で締め付け、一時的に気絶させてしまい、そのあいだに相手を投げ、一本をとり、そのあと（ここが大事なんだけど）背中を思いっきり叩いて、気絶状態から元に戻すというもの。首吊りは、気絶状態のまま、元に戻さず、死んじゃうだけなんだ。 そのほかにも、凍死や睡眠薬を使えば、痛くないらしい。そう、死とは、痛くないんだ。ぼくは、そういう知識を持っている。さあ、僕はなぜ死なない？ それならば、ぼくはこの世に未練があるから死なないのだろうか？

最近、ぼくの生活は、まったく楽しいことがない。ぼくは、周りから見れば、いてもいなくてもいいような存在だ。毎日毎日、むなしい、つらいと思いながら、生活している。死ねば、その苦痛から解放されるんだ。死とは、苦痛からの解放なんだ。でも、ぼくは死なない。あえて、ぼくは苦痛を選ぶ。それは、いつか苦痛が消えうせ、楽しい毎日がやってくるのでは、という幻想からかもしれない。ベートーヴェンは言った。

「Ｄｕｒｃｈ　Ｌｅｉｄｅｎ　Ｆｒｅｕｄｅ　（苦悩を抜けて歓喜に）」

ぼくはどうやら、そういうおめでたいハッピーエンドを信じているようだ。でも、こうして毎日毎日生きているが、そのようなきっかけがまったく見えてこない。やはり、幻想は幻想のままでありそうな気が、予感として感じてしまう。思考を進めるために、ここでは、いつになっても幸せは訪れないと仮定しよう。ぼくは、永遠に幸せになんかなれない。これからもずっと、この単調な、味気ない毎日を繰り返すことになるんだ。また、完全自殺マニュアルからの引用だ。

「８０年代が終わりそうなころ、「世界の終わりブーム」っているのがあった。ぼくたちは「デカイのがくるぞ！」「明日世界が終わるかもしれない！」ってワクワクした。

　だけど世界は終わらなかった。これでやっとわかった。もう「デカイ一発」はこない。

　２２世紀はちゃんとくる（もちろん２１世紀はくる。ハルマゲドンなんかないんだから。）。世界は絶対に終わらない。ちょっと「異界」や「外部」に触ったくらいじゃ満足しない。もっと大きな刺激がほしかったら、本当に世界を終わらせたかったら、あとはもう「あのこと」をやってしまうしかないんだ。

「つまんない」なんていってもしょうがない。ぼくたちは運悪く歴史のそういうステージに生まれついてしまったんだから。２２世紀までぼくたちはマイニチマイニチ朝７時に起きて、学校や会社に通って、とりとめのない無駄話を繰り返す。三島由紀夫は自伝的小説「仮面の告白」の中で、「戦争より『日常生活』のほうが恐ろしかった」って書いた。僕たちは我慢に我慢を重ねながら、この「みぶるいするほど恐ろしい日常生活」を生きていく。得体の知れない「安定した将来」をしっかりひきつけておくために。一歩一歩慎重にコースを踏み外さないように気をつけながら。

　テレビのドラマみたいなハッピーエンドはない。ただグロテスクな「ハッピー」が延々と続いていくだけだ。そう。キーワードは「延々」と「繰り返し」だ。延々と続く同じことの繰り返し。これが死にたい気持ちを膨らます第一の要素だ。

ぼくたちひとりひとりが無力で、いてもいなくてもどうでもいい存在で、つまり命が軽いこと。これが死にたい気持ちを膨らます第二の要素。

こうして無力感を抱きながら延々と同じことを繰り返すぼくたちは、少しずつ少しずつ、「本当に生きている実感」を忘れていく。生きてるんだか死んでるんだか、だんだんわからなくなってくる。そう、もう死んじゃってもいい。学校や会社に行ったり、生きてるのがいやだったり、つまんなかったり、それどころか苦しかったりするなら、細い境界線を踏み越えて死んじゃえばいい。だれにもそれを止めることなんかできない。

　生きてたって、どうせなにも変わらない。「将来！将来！」なんていくら力説しても無駄だ。あなたの人生はたぶん、地元の小・中学校に行って、塾に通いつつ受験勉強をしてそれなりの高校や大学に入って、４年間ぶらぶら遊んだあとどこかの会社に入社して、男なら２０代後半で結婚して翌年に子供をつくって、何回か移動や昇進をしてせいぜい部長クラスまで出世して、６０歳で定年退職して、その後１０年か２０年趣味を生かした生活を送って、死ぬ。どうせこの程度のものだ。しかも絶望的なことに、これが最も安心できる理想的な人生なんだ。 」

さあ、僕はなぜ死なないのか？（つづく） 16:09 2006/12/27

勉強の目的とは、学問とは、教養とは

なんのために学校の勉強をするのでしょうか。

ある人はこういいます。「人間的成長のためだ。」しかし、べつにほかの手段を使ったほうが、効率よく成長できる気がします。

別の人はこういいます。「真理を知りたいからだ。知識の完成のためだ。」しかし、知ったところでなんになるのでしょうか。何もおこりません。さらにこのことについては、賢明なるイワン・フョードロヴィチ・カラマーゾフさんは、こう叫んでいます。

「罪びとがいなくて、すべては直接に簡単に事件から事件を生んでいく、という事実がぼくにとってなんになる？またこの事実を知ってるからって、それがそもそもなんになる？ぼくには応報が必要なのだ。でなければ、ぼくは自滅してしまう。しかも、その応報もいつか無限の中のどこかで与えられる、というのではいやだ。ちゃんとこの地上で、ぼくの目の前で行われなくちゃいやだ。ぼくは自分で見たいのだ。ぼくのいないところでそんなことをするなんて、あんまりしゃくにさわるじゃないか。実際、ぼくが苦しんだのは、何も自分自身の身体や、自分の悪行や、自分の苦痛を肥やしにして、どこの馬の骨だかわからないやつの未来のハーモニイを培ってやるためじゃないんだからね。つまり、みなのものがいっさいの事情を知るときに、ぼくもその場にいあわせたいのだ。」同感です。特に最後の文は、感動します。

ある人はこういいます。「楽しいからだ。知的好奇心からだ。」そういう、どこか変わっている、勉強に喜びを見出せるような、勉強をフェティッシュの対象にできる人は幸せです。そういう人が、研究者や大学教授になるのでしょう。しかし、凡人であり、そういう変態趣味はない僕らはどうすればいいのでしょうか。

ある人はこういいます。「将来、いい仕事について、バカな高卒をこき使うためだ。楽で、お金をたくさんもらえる仕事に就くためだ。大卒でないと、この社会では認めてくれないからだ。卒業証書、そのための単位、そのための最小限の努力。それ以外に理由があるだろうか？」もっとも現実的な人です。ちなみに、最近の僕は、ここです。

ある人はこういいます。「みんながやってるから。やらないと不安だから。だって、僕たち学生だし、やるのがあたりまえだから。親がお金を出して、学校に通わせてくれるから。ほかにやることがないから。」 こういう、ものを考えない、いわゆるいい子も、ある意味幸せです。と同時に、バカです。

最後に、文豪トルストイはこう喝破します。「学問は無意味な存在である。なぜなら、それはわれわれにとって最も大切な問題、すなわちわれわれは何をなすべきか、如何にわれわれは生きるべきかに対して、なんら答えるところがないのである。」

本を読む楽しみはこういうところにある。つまり、新たな視点が与えられることによって、世界の見方ががらりと変わるところだ。(LINK)　11:43 2006/08/17

青年期とは、青春とは

たとえ挫折しようと、叩かれようと、けなされようと、設立は、少なくともその開始において美しく幸福である。

ここはどこ？わたしはだれ？人生の意義とは？人間とは？神とは？生とは？死とは？すべてを知りつくしたい！自分の精神で、最高最深のものをつかんでみたい！自分の心で、全人類に課せられた問いに挑むのだ！

いや、真理なんてどうでもいい。オレは快楽主義者だ。バカらしいことに悩むのは人生の浪費だ。憐れむべき神経症患者だ。人生を愛せよ！

目の前が真っ暗になった！これから何をすればいいのかわからなくなった！将来は暗雲で覆われている。どう生きるべきか、それが問題だ。

もう自分に自信がない！なにもしたくない。できれば引きこもりたい。目標がもてない！自由が怖い！大人になれそうもない！挫折だ！絶望だ！己の破滅だ！自己崩壊だ！世界のすべてよ黄昏はじめよ！

運命の首根っこを捕まえてやる！今度は生きるために、二度目の人生を生まれるのだ！

そうした、自分の自己像が崩壊してしまった、青年期の危機を迎えている人たちのコミュです。

万国の悩める青年よ団結せよ！！

神とは

頭では説明できないこと、ありえないこと、不思議なこと・・・奇跡。ぼくは、どうしても、神様を信じざるをえない。それじゃないと、こんなことを説明できない。ぼくは、浪人生のときに片思いの女性を見たとき、「ああ、神様！」と無意識のうちに叫んだ。普段は、神なんていないよ、と思っていたくせに。 ぼくは、神を信じる。何かがあるに違いない。不思議な何かが。人間には感知できない、何かが。それは、キリストかもしれない。アッラーかもしれないし、お釈迦様かもしれない。背後霊かもしれない。よくわからない。しかし、そういうものいっさいを、ぼくは受け入れる。無神論、ニヒリストなんて、生きにくいよ。ぼくは、２，３年、ニヒリストを演じてみて、思ったんだ。ぼくには頼るものが必要だ、って。いつもどこかで助けてくれる存在が必要だって。神はいるかもしれないし、いないかもしれない。それは、カントが理論理性批判で示したとおり、理性では証明不可能だ。にもかかわらず、ぼくは神を要請する。神がいないなら、頭の中で、無理やりにでもつくり出す。そして、無理やり信仰し、傲慢にも、助けを求める。嫌なことが起これば、全部「神様、お前のせいだ！」としてしまう。困ると、「神様、真剣に祈るから、何とかしてくれ！ぼくの力では、もうどうしようもないんだ」という。真理よりも幸福、哲学よりも宗教だ。 神様がいたほうが、ぼくの人生は、生きやすくなる。だから、ぼくは神を信仰する。無理やりにでも、信仰する。それでいいんだ。何かの宗教に、はいる必要もない。こんなことは、失礼かもしれないが、ぼくは自分のために、神を利用してやるんだ。

👉Related

• 🖊虚無との戦い(geocities)