🚆南信州伊那谷父のふるさと旅行(24/03/14-15)

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👴🏼父親の故郷, 長野県下伊那🗾阿南町の旅.

• 日付: 2024/03/14-15.
• 旅程
  • 3/14: 浜松からバスで水窪へいって村内散策. 夕方に飯田線で平岡龍泉閣: https://ryusenkaku.co.jp/
  • 3/15: 朝から飯田線で温田へ. 阿南町観光. 夕方に飯田線で豊橋経由で帰宅.

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もともと大学生のときの人生はじめての一人旅(東京→東海道線→豊橋→飯田線→中央本線→新宿)を再現する目的で予算１万円に以内におさめるつもりだったが, 父親がついてくることになって目的先も父親の故郷巡りになってしまった. mixiに思い出が文章として残っていたことは素晴らしい. Twitterはもう無理だな. この感動のために未来の自分にむけて文章を残そう.

冬の旅 - 2006年12月10日21:19(人生初めての一人旅)

1日目(3/14)

浜松までは新幹線でそこから西鹿島まで遠州鉄道でいき, そこからバスで水窪に向かう. バスは天竜川沿いの山道をうねうねとすすんでいく, 景色がとてもよいが少しバス酔い. そして山道になると我々のほかに乗客はいなくなった.

都会水窪のスーパーマーケット観光

１日目の目的地は水窪(みさくぼ, 読み方がわからなかった). 水窪までが静岡県浜松市でありここから信州下伊那となる. まったく予備知識がなかったので父親にどんなところかきいたら,「水窪は大都会だ、昔はプロレスの試合だってあった」とのこと. 期待高まる.

お昼過ぎに到着してさて昼食をしようとしたら, なんと飲食店がなかった. さすがは大都会水窪… 正確には飲食店は休日は影響していたり予約が必要だったりする. とりあえず小さな商店でパンを買った. そこのおじさんは昔は人口も多く, こんなところにもサーカスだってプロレスだってきたんだ！といっていた.

計画では西浦観音堂というところに観光しようとしたがとても徒歩で行ける場所ではなく計画挫折. そのため商店街の見物とスーパーマーケットで食料を買って水窪駅へ. ここからJR飯田線で平岡へ. さあ期待の車窓見学だ！とおもったが, ほぼトンネルを通るだけの真っ暗な車窓だった. 水窪から天竜峡くらいまでほとんどトンネルを進むので車窓は期待しないほうがいいと父親はいっていた.

もっと都会平岡のスーパーマーケット観光

平岡駅には, 駅に併発している龍泉閣旅館がある. 1日目の宿はここ. 夕方に到着して日暮れまで天龍村観光だ！父親いわく, 平岡は水窪よりももっと大都会だ！といっていた. 大都会すぎて町に信号がないことに衝撃を受けた. さらに半分以上の家が空き家だった. 人口が多い大都会ということを空き家から察した. 父親は子供の頃に平岡には歯医者のためにきたことがあるらしい. 懐かしの歯医者はもちろん潰れていた.

平岡ダム観光は徒歩では遠すぎて挫折. 結局平岡でもスーパーマーケット見物. 結局観光は無人駅スーパーマーケットめぐりになっている. 父親の下調べでは観音様の大榧という場所があるらしかった. 旅館の前に村遺産のような看板があり大きな木があった. これそこが観光名所のクスの木に違いない！と父親はありがたがって眺めていた. そのあと旅館のおじさんに「観音様の大榧」はありますか？ときいたら, 大榧はカヤと読みそもそもクスではなく, さらに数年前に倒れたらしい. 父親は何を有難がって拝んでいたのだろうか.

💭都市伝説おじろくおばさの令和のリアルは外国人技能実習生制度という衝撃?!(24/03/13)

都市伝説で📝おじろくおばさというものがある. これは天龍村あたりの古い風習という噂. まさにその土地に旅行にいって泊まってきたばかりのできたてほやほやの衝撃的な民俗学フィールドワークを記録する.

まず, おじろくおばさが昭和中期まで続いたのかは怪しい. というのも, 明治大正昭和初期あたり, このあたりは人口がとてもおおかった. お父さんは水窪は大都会, 平岡はもっと大都会といった. 水窪で途中下車したときに雑貨屋を営んでいたおじさんにきいたら, むかしは本当に人口はおおくて, サーカスだってプロレスだってジャイアント馬場だってこの街にきた！と自慢していた.

おじろくおばさ伝説は, ちょうど観光にいってきた水窪と平岡の間の中井侍駅あたりだが, 栄えていたこのあたりに昭和まで風習があったかはあやしい. 産業は蚕の養育と林業と平岡ダム建設. そのため明治以前のうわさなら納得ができる. とにかくこのあたりは昔はとても栄えていた. 今は家の半分は空き家という過疎過疎地域.

そして, 平岡の龍泉閣の温泉で話をしたタイ人は外国人技能実習生でこの街にきていた. 近くの介護施設で働いているらしい. こんな山奥に外人がいることにびっくりした. 日本の若者なんてめったにいないのに！ 彼のような人はベトナム, フィリピン, カンボジア, ミャンマー, インドネシアなどなど, アジア各国からきているらしい. 10人から20人はいるらしい. みんな, 貧しい農家だよといっていた. さらに, 彼はこの平岡で２年働いていて日本語も拙いがはなせるが, その前の３年間はそもそも日本語がはなせずにロボットのように働いたといっていた.

「ロボットのように無言で… 」この表現をまさに彼はわたしに使ったのだ. あれ, Youtubeのおじろくおばさ動画でも同じ表現をつかっているぞ？？わたしはとても怖い思いになった… もっとも, 農奴のようなそんなにひどい扱いではなく, 彼はもう日本語も話せるし, 来年は神奈川にいくといっていた. わたしはこの長野の山奥が日本だと思わないでくださいと励ました.

「おじろく･おばさ」新たな真相 - YouTube

💭都市伝説おじろくおばさよりも本当は怖い平岡ダム建設戦争捕虜外国人強制労働の闇

おじろくおばさはちょっと嘘くさいし, 外国人技能実習生の労働環境が厳しいというのも誇張も入っているかもしれない. しかしもっとヤバそうな闇は, 平岡ダム建設で戦争捕虜として日本で働かされた中国朝鮮人強制労働かもしれない.

戦争捕虜として強制連行された中国人が強制労働したという史実が平岡ダム建設にはあるらしい.

祖母の家は隣町の病院, このあたりの人たちはみんなまずしくて, 病院で診察しても治療代をつけにして払わないひとがたくさんいて, そもそも潰れそうだった. 平岡ダム建設で多くの朝鮮人労働者がたくさん怪我をした結果, 病院は大儲けして経営はなんとかなったらしい. たくさん朝鮮人労働者が怪我をして病院に来るので祖母は朝鮮語を少し覚えたらしい. しかしもっと儲けたのは中部電力の人たちらしい.

ちょっと違和感があるのは, わたしがきいたのは中国ではなく朝鮮で, さらに日本人すら治療費を支払わないのに儲かった？強制労働ならそもそも儲かるのか？やっぱり出稼ぎ労働でもらった賃金から治療費を払った？よくわからない. 検索をすると, 中国からの強制労働という記事はたくさんでてくる. 朝鮮からの労働は出稼ぎで中国からが強制連行？よくわからないな…

ただ悲惨な建設の結果ダムができたという事実は間違いない事実なようであり, おじろくおばさよりももっと騒ぐべき戦争のリアルに怖い話がある気がしてならない. そもそもなんでこの事実に対してネットの情報が少ないのだろう.

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追記, これは面倒くさい問題. 日本各地に同じような問題があり「強制労働」という言葉をつかうな！という言葉狩りの問題. なのでネットに記事がないと推測. そもそも日本は加害者なので歴史を語りつぐということは思いやりから行っている行為なのにさらにそれに対して嫌がらせを受けるようではインセンティブが乏しい, 思いやりのモチベも折られる.

2日目

朝から飯田線にのって温田の駅へ.

温田の駅からは立派すぎる南宮大橋がかかっている. すごい立派過ぎて土地の利用者に見合わないのではとちょっと心配になる. 父が小学校卒業まで育った家, わたしの祖母の家は温田駅から川をわたった阿南町側のすぐ橋のたもとにある. 御供という町名.

もう祖母の実家には親戚のヨボヨボのおばあさん一人しか住んでない. 祖母の姉妹?よくしらない… ヨボヨボ具合はちょっと心配になるほどで, 24時間監視カメラが家のあちこち設置されている. 3人の子どもたちが遠隔から監視しているとか. ただデイケアも週３回で息子も週１でくるので暮らすには問題なさそう.

父親の大下条小学校下校ルート観光

荷物を預けたら町の観光ということで, タクシーで山のてっぺんの早稲田までいって, そこから父親の小学校の通学路を下山するという観光プラン.

早稲田という土地は, かつては大都会だったらしいが, もう今や商店街は消滅. 早稲田神社は阿南町のwikipediaにも写真が乗っている. やっと今回の旅行ではじめての観光名所？！

そこから父親の通った大下条小学校にいった. ちょうど, 卒業式をやっていた. 父親を卒業生代表として門の前で写真をとってあげた. 生徒数を眺めていたのだがどの学年も10人から20人くらいはいるようで, そこまで少子化ではなかった. なにしろ飯田線も走っているしね！ 祖母のときはひと学年100人は超えたらしい. 大都会だ. なにしろ明治からの創立150周年とかやっているので, 歴史が違う.

阿南町立大下条小学校 – 雄大な深見池を見下ろすことのできる高台にある学校です

そこからはひたすら小学校の下校ルートを歩くだけの観光. 3キロ歩いた. 下りだけで疲れたがこれを毎日往復とか想像を絶するし, 今でも小学生たちがそれをやっているということに驚く. 山道を下っていくが, 曲がり角ごとに「ここで友達がガケから落ちた」とか「ここで大蛇に襲われた」とか「ここで野糞をした」とか「ここでガキ大将が友達をガケから突き落とした」, とんでもないエピソードばかりだった.

大都会阿南町のスーパーマーケット観光

本日の目玉観光は, 半年前にできた町で唯一のスーパーマーケット. これはYoutubeでたまたまみかけた. 半年前にできたしらしい. 阿南病院の目の前. 病院の前ということもあり, ちょっと賑わっていた.

“買い物弱者”を救う 住民待望！阿南町に「公設民営」スーパー　閉店店舗を公費で改修 - YouTube

もう父親が住んでいた御供の商店街もほぼお店は空き家だけど, めんくろうというラーメン屋に昼食をしにいった. 親戚のおばあさんも一緒に食べに行った. 3月末までの阿南商品券が7000円も余っているらしく3000円分をつかって豪華ランチとなった.

めんくろう - 温田/ラーメン | 食べログ

ちなみにめんくろうの他に「おどもカフェ」というところでも飲食はできる. この日は14時までらしく諦めた.

おどもカフェ - 温田/カフェ | 食べログ

その後は父親のつぶれた旧家めぐり. 父親は祖母の実家のほかに同じ町の近所に２回引越してる. どちももう家はなかったので跡地のみを観光. 友達の家も訪ねたら不在だったので東京ばななはわたしが食べた.

一通り阿南町観光が終わったら16時まで再び祖母の実家でこたつにはいってお菓子を食べて, 16:30の飯田線で豊橋経由で東京へ帰った.

お金がいくらあっても町に人がいなければ豊かではない

📚きみのお金は誰のため - 田内学(2023)という書籍を新幹線のなかで読んでいた.

リアルすぎる少子高齢化の今をみてきた. 水窪、平岡、早稲田、御供、どこにいっても商店街は空き家で壊滅していて, スーパーマーケットだけが唯一の買い物場所となっていた.

そしてこんな地方でも高齢者はたくさんいる. 若者は少ないものの今は春休みだから正確にはわからない. かつてはそれなりに発展して豊かだったかもしれない. いくらお金があったとしても贅沢をしようとしてもスーパーマーケットくらいしか贅沢ができないなら, お金よりも大切なものはこの町にあるというのは, より説得力があるかもしれない. 逆に行政のテコ入れで8000万円でスーパーマーケットが立ち上がって地域の全員の幸せがちょっと増えるならば, とてもコスパのよい幸せへの投資かもしれない.

そもそも昔からこの地域はみんなそんなにお金をもっているわけではないので金持ちになろうという野望を持つ人はいなかったと父親はいっていた. お金の価値, 幸せの価値, 結構極端な地方の現実をみて, とても勉強になった. マネーゲームに偏りすぎた自分の既存の価値観を崩したい.

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📘阿南高校は昔はエリートしかいなかった

阿南高校偏差値37で窓ガラスが割られる事件もあったことに対してお父さんはなんてこった, 阿南高校はむかしは飯田高校に継ぐエリート高校だったのにといっていた. なにしろそもそもみんな中卒なので高校に行ける人がいなかった. 阿南高校は品行方正な生徒しかいなくて, 品行方正でない小学生のお父さんは阿南高校の生徒に挙動を注意されたといっていた.

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• 平岡駅の宿, 龍泉閣: https://ryusenkaku.co.jp/