• 🎓行動主義心理学に影響をうけた心理療法.
  • そもそもは行動療法ではなく、行動変容といわれていた. 課題に集中して行動変容
  • 学習理論(古典的条件づけ・オペラント条件づけ・社会的学習理論)を臨床に応用した治療体系の総称。
  • 1950年代に、当時主流だった精神分析への対抗として成立した

体系

手法

🔬行動実験

  • 📐媒介信念を、議論ではなく体験で検証する手続き
  • ポイントはやる前に予測を書きためること.

手続き

  1. 検証したい信念を1文にする
  2. その信念が正しければ何が起きるかを、観測可能な形で事前に書く
  3. やる
  4. 実際に起きたことと突き合わせる

行動実験録記

🏃行動活性化療法(BA)

日常生活の中で楽しみや達成感を感じる行動の種類や頻度を増やすことで、意義のある生活の実現を目指す心理療法.

  • 行動活性化の中核は「気分に関わらずスケジュール通りやる」
  • うつは「環境から得られる報酬 (正の強化) が乏しい状態」に対する反応と捉える
  • 回避行動を同定して、代替行動に置き換える.
  • 起点は Jacobson の 1996 年の成分分析。CBT を分解したら「行動活性化の成分だけ」で CBT 全体と同等の効果が出た、という結果から独立した


  • ✍🏻活動記録: BA の土台で、記録なしで活動スケジュールだけ組んでも効果が落ちる。自分の強化源がどこにあるかは記憶では正しく取れない(うつ状態では想起自体がバイアスを受ける)ため、実測が必要。

機能分析

記録から A-B-C を抽出し、どの行動が回避で、どの行動が強化につながっているかを同定する。

回避行動

つらさを避ける行動は短期的に不快を下げるので強化されるが、長期的には報酬源をさらに削る

行動的回避

外出を避ける・友人の誘いを断る・仕事を先延ばしにする・趣味をやめる・連絡を絶つ。

認知的回避

問題について考えるのを意識的にやめる・ぼーっとしてやり過ごす・解離的な気分でいる。

安全行動

「〇〇さえあれば大丈夫」という条件に頼る(誰かと一緒でなければ外出できないなど)。

過剰な気晴らし

スマートフォン・ゲーム・SNSなどに長時間逃げ込み、本来の問題に向き合わない。

物質使用

アルコール・過食などで一時的に不快感を麻痺させる。

過剰な睡眠

眠ることで現実や感情から逃げる。

反芻(ルミネーション)

「なぜうつになったのか」「どうすべきだったか」と頭の中で繰り返し考え続ける(考えているが問題解決には向かわない)。特に反芻は、行動的な回避ではないが、内的な回避として機能し、意義ある活動への参加を妨げるため重要な標的のひとつ。

TRAP/TRAC

  • Trigger(きっかけ)→ Response(感情反応)→ Avoidance Pattern(回避パターン)
  • Trigger → Response → Alternative Coping(代替行動)

回避で維持されているパターンを同定して、同じ引き金・同じ反応のまま回避を代替対処に差し替える

快活動リスト

快をリストにしてスケジュール

価値領域

領域ごとに価値を1〜2文、その価値から降りてくる活動を数個、各活動に難易度1〜10

  • 人間関係
  • 仕事・学び
  • 余暇・趣味
  • 心身・健康
  • 精神性
  • 日常の責務
  • 地域・社会貢献

🏃うつのための短期行動活性化療法(BATD)

Brief Behavioral Activation Treatment for Depression、うつのための短期行動活性化療法

  • Lejuez・Hopko らが 2001 年に発表し、2011 年に10年ぶりの改訂版 BATD-R
  • 同じ「行動活性化」でも、BATD は手順書、Martell 系は考え方に近い。
  • 価値から下ろす、ACT由来.

Form1

活動記録

  • 楽しさ、重要度(ACT)を記録
  • 時間ごとの気分評定を意図的に削除
  • 4週目以降は記録表ではなく、予定表になる.

BATD-R

10年ぶりの改定.

  • 楽しさと重要度を記録.

活動領域

  • 家族関係 (Relationships - Family) 家族との連絡、パートナーとの時間、育児、親孝行など
  • 社会関係 (Relationships - Social)友人との交流、近所付き合い、コミュニティへの参加など
  • 職業 / 教育 (Education / Employment)仕事のスキルアップ、資格取得、キャリア形成、学業など
  • 趣味 / 娯楽 (Hobbies / Recreation)運動、旅行、読書、映画鑑賞、一人でリラックスする時間など
  • 心身の健康 / 日常の義務 (Physical / Psychological Health & Daily Responsibilities)睡眠や食事の改善、通院、部屋の掃除、手続きや支払いの処理など

🔗References