株式投資まとめ


需給構造 — 誰が売買しているか

JPXが投資部門別売買状況を毎週公表しています(木曜前後に前週分)。ここは日本株特有の重要データ。

  • 投資家
    • 海外投資家:売買代金の6〜7割を占める、事実上の主役。日本株の方向性はここで決まると言ってよい。
    • 個人:逆張り傾向が強い。海外投資家が買うと個人が売る、という綺麗な逆相関が長年観測される。
    • 信託銀行:年金(GPIF等)の売買。リバランス的な動き。
    • 事業法人:主に自社株買い。近年は規模が大きく、需給の下支え要因

💸株式市場

💸板寄せ方式

一瞬だけ開いて、全員を1つの価格で約定させる。

  • call auction — 学術・規制の文脈で最も標準的
  • batch auction — 「注文をバッチに溜めて一括処理する」という機構を指す言い方

  • 株式固有
  • 使われる場面: 寄付・前場引け・後場寄付・大引け・売買停止からの再開。

価格形成

  • 成行注文が全部約定する
  • その値段より高い買い指値と、より安い売り指値が全部約定する
  • バッチ内では同時扱い、全員同じ価格

速さに価値がない. 個人投資家がHFTに勝てる局面.

💸寄付

opening auction(Nasdaq は Opening Cross)

寄り付き. 各場の最初の値付け。板寄せという一括方式で決まります

💸引け

closing auction(Nasdaq は Closing Cross、単に “the Cross” とも)

引成注文(MOC)

MOC(Market-On-Close) = 引けの板寄せにだけ参加する成行

引指注文(LOC)

LOC(Limit-On-Close)

💸ザラ場

  • continuous trading、または continuous double auction
  • 実装としては 🔖CLOB(central limit order book)

継続的な売買。買い注文と売り注文が来た順にぶつかり続ける。価格はティックごとに動き、買い手はスプレッドを払う。

💸値幅制限

daily price limit / price limit

前日終値(=基準値段)を中心に、その日動ける上下幅があらかじめ決まっています。上限に達したのがストップ高、下限がストップ安.

  • 日本固有ではないが、アジア固有.
  • 幅が%ではなく絶対額のテーブルで決まる
  • 板寄せが成立しない

ストップ高/ストップ安

limit up/limit down

LULD(Limit Up-Limit Down)

米国方式. 直近5分の平均から一定バンド(銘柄・価格帯で5%/10%/20%)を外れると 5分間だけ止める。再開後はさらに動ける

株主権利

株主の権利(配当・株主優待・株式分割・株式無償交付等)

権利付最終日

株主権利を取得することができる最終取引日

  • 権利確定日の2営業日前が権利付最終日
  • 権利付最終日の大引け時点で該当する銘柄を保有

権利落ち日

株式を買付けても株主権利を取得することができない日. 権利付最終日の翌営業日

  • 理論値ではここで配当分の下落

権利確定日

各企業が定める決算期末日や株主名簿を確定する日

株式分割の場合、権利割当日(基準日)

株式タイプ

大型株

中型

💸小型株投資

時価総額が小さい銘柄

小型株効果

小型株の平均リターンが、大型株より高い傾向が観測される、という有名なアノマリー(またはリスク・プレミアム仮説)

仮想通貨にも小型株効果やリターンリバーサルがあるのか?

リスク

  • 自分も出口で株価を崩しうる(数百万でも薄い銘柄では影響が出る)
  • 流動性リスク・上場廃止・不祥事リスクが高い(分散が効きにくい

機関投資家が参入しづらい

個人投資家が参入しやすい.

  • そもそもポジションが組めない(流動性の壁)
  • 5%ルール(大量保有報告)の壁
    • 上場企業の株を5%超保有すると大量保有報告書の提出義務が発生。誰がいくら買ったか市場に筒抜けになり、さらに買い増しのたびに開示が要る。小型株だと少額でもすぐ5%を超えるため、機関は保有比率の天井に頭を打つ
  • 経済合理性が合わない(カバレッジの壁)
    • アナリスト1人の人件費は年数千万。その1人が銘柄を深く調べても、運用額に対して張れる金額が小さすぎて、当たっても全体リターンへの寄与がほぼゼロ

💸グロース株

成長株. これからの成長が期待できる銘柄.

💸バリュー株投資

割安株. 企業の利益や純資産などの本来の価値に対して株価が低く放置されている銘柄. バリュー投資

💸シクリカル株

景気敏感型の割安株. 景気敏感株や景気循環株

  • 景気の変動によって株価が上昇したり下落したりする銘柄
  • 半導体、機械、輸送用機器、あるいは化学、鉄鋼といった素材関連の業種

指標

💸高配当株投資

💰配当を支払う株式への投資でインカムゲインを得る戦略.

平均的な配当はAPR2%程度だが, 高配当株は3~5%を狙ってポートフォリオを組む.

配当利回り

配当利回り(%) = 配当/株価 * 100

Topics

📑お金に働かせる

🔦不労所得は存在しない、肉体労働ではなく頭脳労働があるだけ - メンタリストDaiGo

🔦株式投資で高いリターンが期待できるのはリスクを取らない人が剰余価値を支払っているから - 山崎元

なぜ株式投資で高いリターンを期待できるのか?

  • 誰か利益を提供しているのか?
    • リスクを取らない人が平均よりも安い報酬で満足して剰余価値を支払っている.
      • 取り替え可能な労働力.
      • 買い叩かれて喜んでいる労働力.
      • 労働者はそもそもなんの工夫もしてないのでカモられるのも仕方がない.
  • リスクを取っている人が資本というチャネルを利用して巻き上げている.
    • 利益が成長するからリターンがあるのではない.

株式投資では「雇用が確保されていて収入が安定しているならありがたい!」と強く願う人々をカモにして巻き上げている構造.

;; https://media.rakuten-sec.net/articles/-/42697

この全体像の中で、圧倒的に大きな利益を資本に提供しているのは、「雇用が確保されていて、収入が安定しているなら、ありがたい!」と強く願うリスク回避的で且つお互い同士がよく似ていて競争させられる「労働者タイプA」です。

どの立場にあっても、適度にリスクを取って、工夫しない人は、カモられても仕方がないのだ、という善し悪しを超えた「経済の現実」です。

世の中は、資本の形で「リスクを取る人」が、リスク負担を嫌って定額の賃金、固定的な金利などで生産に参加する「リスクを取らない人」が提供する剰余的価値をかき集めているのだ。そして、現代ではその手段は主に株式だ。


🤑株式投資界隈

界隈、メディア、文化まとめ.

日経マネー

インフルエンサー

  • BNF
  • 桐谷広人
  • 片山晃
  • 五味大輔
  • エミン・ユルマズ

テスタ

💭テスタさんの株をやる理由が面白いから(22/09/04)

井村俊哉

元芸人. 上場3900社のなかから半額シールが貼られている銘柄を発掘する.

株式投資クラスタ

ネット上(x)で情報交換をする人たち.

cf. 🪙クリプトトレーダー