自尊心/自尊感情について
自己の価値を肯定的に評価すること. Self-esteem.
🐥Glossary
💛有能感(competence)
自分がうまく課題に対処できる感覚. 成功体験や承認によって生まれる. cf. 🔖無能感
コンピテンス. competence.
🔖ナルシシズム
ナルシシズム, 自己愛.
🔖優越感
対義語は🔖劣等感.
🔖承認欲求, 劣等回避の欲求.
💛尊厳
失敗しても大丈夫感, 自分は他者に受け入れられると思える感覚. 世間で幸せに生きるための条件. これは社会学的なニュアンスがある.
📝承認(recognition)
他者からみとめてもらうこと.
- 他者から尊重され、価値ある存在として認められること
- 愛・権利・連帯という3つの承認形態がある
- 🔦尊厳は他者からの承認によって獲得するもの
😍承認欲求
尊敬されたいという📝自己実現理論.
承認欲求は「印象動機」の一部を指す粗い語. 最近は曖昧語として分解.
- 所属欲求 (need to belong): Baumeister & Leary (1995)。関係の維持が目的。排除の回避が動機
- 地位欲求 (need for status): Anderson, Hildreth & Howland (2015) が「基本的動機」として整理。集団内の序列・尊敬が目的
- 自己高揚 (self-enhancement): 他者評価そのものより、自己像の維持が目的。聞き手は鏡として使われる
📝褒める
👨アクセル・ホネット
- 第三世代フランクフルト学派
- 承認をめぐる闘争
💭AIやロボットによって世界が自動化効率化した先にある未来にワクワクしない(26/03/27)
承認の三類型
- 愛(Liebe): これはいわゆる家族関係、親の愛情や、友情、恋愛関係などが該当する。その欠如状態としては「家庭内暴力、無関心、ネグレクト」などが挙げられる。
- 法(Recht): 社会における法的な承認のことで、市民としての権利や受けるべき公正な扱いなどが該当する。その欠如状態としては「人権侵害、差別、不平等」などが挙げられる。
- 連帯(Solidarität): 社会や共同体の中で、自分の貢献が認められること
疎外の核心は承認の欠如
自動化社会では、個人の貢献が巨大システムに吸収されて不可視化される。「自分がいなくても回る」という感覚が、尊厳の喪失につながる。
🐒自慢
「自分または自分に属するもの(能力・所有物・家族・出身)の価値を、他者に向けて明示的に高く表示する行為
機能
主流の説明は、地位(status)と評判(reputation)をめぐる情報伝達
- 💡シグナリング理論: 能力や資源は外から直接観察できないため、当人が発信しないと評価に反映されない。自慢は「私は高い価値を持つ」という信号を送る安価な手段
類義語
- 誇り (pride): 内的な感情。他者への表示を必ずしも伴わない
- 自慢 (bragging): 感情ではなく発話・振る舞い。聞き手の存在が前提
自慢の回避
伝える必要はあるが自慢と受け取られたくない場合
同じ内容でも、次の条件下では自慢と受け取られにくくなります。
- 問われて答える形式: 情報要求が先にあると、動機の帰属が「評価目的」から外れる
- 第三者による言及: 自分ではなく他人が語る(推薦・紹介)。シグナルの信頼性が上がる
- 失敗・過程の併置: 結果だけでなく経路を語ると、比較ではなく情報共有として処理される
- 場の規範: 職務経歴書・面接・研究発表・営業のように、自己申告が制度上要求される場では自慢のラベルが付かない
言いたくなる衝動そのものを減らしたい場合
🐒謙遜自慢(humblebrag)
不満や自虐の形式を借りて実質は誇示するもの。
- 英語で褒められて困った
🐒マウンティング
マウントティング, またはマウント. 自分のほうが立場が上, 相手の方が立場が下という思考, または具体的な行動.
🔦原始時代は自慢と共有はセットなので自慢機能は進化で獲得したが今はミスマッチ - 小林武彦
進化生物学からの自慢の説明.
自慢は遺伝子に刻まれた本能であり、自慢をするなということは本能に逆らうこと. 人は本能で自慢してしまう生き物.
そもそも自慢の機能が進化の過程で残ったのは、それは原始時代にはよいものだったから.
たとえば狩猟の自慢する人は承認される、自慢される人は自慢した人の話をきくことて狩猟の成果を共有される. これはwinwinの関係で、悪いものではない.
農耕時代から格差が生まれ、成果の自慢と共有が分かれてしまった. 遺伝子はすぐには変わらない. したがってミスマッチを起こしている.
Topics
🔦人の幸福感は他人からの評価というお金では買えない自己承認感でできている - 山崎元, 経済評論家
幸せを感じる「要素」、あるいは「尺度」は何か? それは, 自分が承認されているという感覚. 仲間内からの評価はお金では買えない, お金よりも価値がある.
経済学部の最優秀に近い学生は、実業界に就職したら大いに稼げるだろうに、どうして経済学者を目指すことがあるのだろうか。それは、経済原理に反していないか?」。論理の上では、効用関数は融通無碍なので「経済原理に反する」ということはないのだが、不思議な現象ではある。それは、「経済学の研究に加わっている自分と、仲間内からもらえる賞賛」に大きな価値があると感じるからだろう。
ref. 山崎元、余命宣告されて伝えたかった「幸福」の正体 「豊かさ・お金」と「自由」があればいいのか? | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン
<2024-02-17 Sat 10:07>
わたしはそうは思わない. この人はそういう経験から価値観を獲得したがそれは普遍ではない. 動画をみてもそもそもマウント発言もあるのは価値観から素にでている. しかし, この人の動画を正月にみてそのあと死んだということが衝撃だ. 死が近い人間は経済評論にウソがない. 言葉に重みがある.
🔦株式投資で高いリターンが期待できるのはリスクを取らない人が剰余価値を支払っているから - 山崎元
💡ソシオメーター理論
🔖自尊心は対人関係の尺度とする理論. 🎓進化心理学が由来の仮説.
- マーク・リアリーが提唱
- 「自分が他者にどれだけ受け入れられているか」を測る内的なメーターである
- 自尊心が下がるのは、所属や受容が危うくなっているというシグナル
🔦自己肯定感は他人からどのように見られているかの尺度で自己肯定感が高まると他人の目が気にならなくなる
Enlightens
🔦自己肯定には幸福感のメリットよりもナルシシズムや他者への比較というデメリットのほうが大きい
自尊心, 📝自己肯定感は, 自己に対する肯定的な評価は幸福感とともに, 🔖ナルシシズムや📝嫉妬を加速させるデメリットもある. しばしば, デメリットのほうが大きい.