citta.
チッタとは
仏教におけるこころの概念. より複合的な意識状態.
類義語
分類
3つの切り口.
- 行: 💟心行/チッタサンカーラ
- 受:
- 相応:
💟心所/チェータシカ
しんじょ、cetasika.
💟チッタ/心が生じるときに、ともに生じる精神作用. Mental Factor.
主に部派仏教あたり. この辺の意見の差異が派閥になる. 派閥ごとに分類方法が異なる.
ex
喜び・悲しみ・怒り・慈悲・集中.
眠気=睡眠蓋には、先行して不善心心所=怒りや不安の妄想がある.
💟浄心所
浄心所とは心を清らかにして向上させる心のはたらき.
📝信/サッダー
自由で正しい判断や理性的な理解によって納得した確信のこと.
ブッダのいう「信」とは, 確かめて確信しろ, という意味.
仏教における信とは、🙏信仰ではない.
💟不善心所
善くない心. 不善心所 14種類は、4つのカテゴリ.
- 痴のグループ: 4種類
- 欲のグループ: 3種類
- 怒りのグループ: 4種類
- それ以外: 3種類
🔦🔦ヴィパッサナーは清浄道、不善心を善心に書き換える作業 - 地橋秀雄
📝煩悩/キレーサ
人間の心の中の浄化されていない欲望や執着、無知などの状態. 身心を乱し悩ませ智慧を妨げる心の働き.
- ✨煩悩の代替表現が毒であるところがおもしろい
- 📝渇愛/タンハー = repeatable functionが思考機能をバグらせる.
言語別
- クレーシャ
- (pa) キレーサ.
- (ja) 煩悩.
類義語
- 迷い: 煩悩の俗な表現.
- 心の悪い癖.
- 🔖五蓋: とくに瞑想の文脈での心の妨げ.
- 神経科学でいえば, 脳の機能である物語生成機能. 📝マインドワンダリングのこと. 💡脳の物語理論
😍貪欲
どんよく, とんよく. 自分の好むものをむさぼり求める🔖欲望.
不快だけど貪欲
不快だけど求める心.
- 苦痛を伴う修行や困難な努力を続けるのは不快ですが、その背後に名声や地位への執着
- 禁欲的な生活を送りながらも、その禁欲自体に執着している状態
貪
- とん
- ラーガ, ローパ. lobha.
- 鶏が象徴.
📝瞋恚
- 基本的な怒り(ドーサ):暗い気分・嫌な感じ
- 激怒(ヴェーラ):表出せずにはいられないほど高まった怒り
- 怨み(ウパナーハ):妄想によって自己増殖する怒り
- 軽視(マッカ):人の良いところを見ずに欠点を探す
- 張り合い(パラーサ):際限なく相手と戦う・つぶす
- 嫉妬(イッサー):人と比較し、自分にないものを理不尽に思う
- 物惜しみ(マッチャリヤ):自分の楽しみを他人にあげたくない
- 反抗心(ドゥッバチャ):かたくなで、人の言葉を聞き入れない
- 後悔(クックッチャ):過去の失敗を思い返す
- 異常な怒り(ビャーパーダ):原因のない、破壊的な怒り
快だけど嫌う心
- 復讐を果たした時の満足感
- 他者の成功や幸福を見て快感を得ながらも、同時に嫉妬や憎悪を抱く
<2025-07-18 Fri 23:14> 嫌な思考にとらわれると、それをずっと考えつづけてしまう. これは求める心である貪りに似ている. イライラしていると、なにか頭よく批判することが快楽であるかのように、ずっとそのことを考える. 大事なのは、それに気づくこと.
🖤イッサー
Issa. 嫉妬. 人と比較し、自分にないものを理不尽に思う.
🔦イッサーを滅するのはムディター、他人の幸せを喜べば嫉妬は生まれない - スマナサーラ長老
🖤慢/マーナ
他人と比較する心のクセ. 阿羅漢に到達してはじめて手放したといえる難易度高いもの.
瞋
瞋: しん, 仏教における怒り. 暗い気分・嫌な感じ.
- 蛇が象徴.
- 対義語は📝ピーティ(喜悦).
😎癡/モーハ
または無明と同義. 仏教における無知, 蒙昧. ちち. 愚痴. これを愚痴と表現することも.
- 仏教の文脈における📝愚かな状態.
- モーハ、妄想. moha.
- 豚が象徴.
- 価値観への執着、偏った考え、老害
- 🔦お金に対する無知が欲望と恐怖を大きくする - ロバート・キヨサキ
- ✨無知とは欲望と恐怖の加速装置でありだから無知に気づくと智慧をえる
- ✨無明は身体感覚を伴わないので欲望や恐怖に比べて気づきにくい性質がある
<2024-03-26 Tue 08:53>何も知らないということが煩悩に分類されることは面白い. そして何も知らないということが苦しみの連鎖の出発点だということも面白い.
癡
真理に対する無知の心。「おろかさ」.
具体例
心理学
心理学的に言えば、認知バイアスやメタ認知の欠如に近い概念.
世界や自己を正しく認識できないこと.
✨芸術で無明の純粋な形を表現されると人は感動する
<2024-09-01 Sun 18:01> 仏教と芸術の交錯する面白い視点.
✨無明は身体感覚を伴わないので欲望や恐怖に比べて気づきにくい性質がある
無知が気づきににくいのは, 身体感覚を伴わないからだと思う. 筋肉のこわばりや心拍数や呼吸の変化によって, 欲望や恐怖は現れるため, 身体感覚とその快不快で気づくことができる. しかし無明にはそれがない.
<2024-03-26 Tue 08:58>
✨悪い習慣やいつものルーチンワークは仏教的な愚かさであり、癡痴に目覚めているとは初心わするるべからず
これはドーパミンが活性化してない状態. 一見それはよいことのように思う.
しかし、それは🔖初心を忘れてる状態. 脳死でルーチンワークをただこなしているだけの状態.
癡痴に目覚めているとは、初心わするるべからず. 欲望や怒りに比べて気づきにくいからこそ、上級マインドフルネス.
<2024-10-02 Wed 09:38>
💭貪瞋痴
貪瞋痴(とんじんち). 煩悩で最も有名なもの, かつ苦しみを生む原因. 心の三毒とも呼ばれる.
貪欲と瞋恚は二項対立、貪瞋と癡は原因と結果
貪瞋痴といいつつ、これらの概念は純粋な三分法ではないように思う.
痴 -> 貪/瞋
貪/瞋は求める心と求めない心. これは明確に対立概念. 一方、痴は貪瞋の原因.
<2025-06-25 Wed 16:07>
💡108の煩悩リストは存在しない
ChatGPTがそんなものはないよと言っている. 特定の108のリストとして書かれているわけではない.
- 6つの感覚器官(目、耳、鼻、舌、体、意識)。
- それぞれの感覚器官に対応する3つの反応(好む、嫌う、無視)。
- これらの反応は2つの状態で経験される(純粋、不純)。
- そして3つの時間(過去、現在、未来)にわたって存在する。
これらの要素を組み合わせると、6×3×2×3=1086×3×2×3=108 の煩悩が導き出されるという考え方があります。
☸心随観/チッターヌパッサナー
チッタの随観. cittānupassanā. チッターヌパッサナー
- 🔖五蓋: 妨げるもの.
<2025-06-18 Wed 21:19>最近自分のなかでは、心随念こそが大事と思うようになった.- 🔦気づくだけでは不十分、情報と知性を働かせて洞察智を得る - ウ・テジャニヤ
- 💭未来のメンタルヘルス仏教は智慧を育てるために認知行動療法をつかう(25/06/30)
四念処経におけるチッタの観察軸
- 貪欲・嫌悪・愚痴の有無
- 散乱・集中の程度
- 広がり・縮小の状態
- 解脱・束縛の状態
📚入出息念経/アーナパーナサティ・スッタの3つめの組では、具体的に経典にはなにをみればいいのか書いているわけではないから、石川先生は📚四念処経における区分けを利用していた.
観察ポイント
- この心の状態は「固定的」なものか?
- 何が心の状態を「作っている」のか?
- 心の状態を「観察している」のは何か?
🔦人生が変わったと実感できるのは心随観 - 地橋秀雄
基本的にサティの練習は身体の感覚から入って、それに連動する感覚や、思考に対してサティを入れていく. でも、いくら毎日歩いても、そこまで人生は変わらないでしょう.
一番人生が変わったと実感できるのは、心随観. 心の思考パターンにサティを入れて、心の汚れをはうこと.
地橋秀雄先生によるヴィパッサナー瞑想の初心者講習 #5「身受心法」 - YouTube
🔦心の反応パターンを書き換えて心をきれいにするのがヴィパッサナー瞑想 - 地橋秀雄
☸五蓋
五蓋, ごかい. 五つの障壁. 五障.
瞑想を妨げる5つの敵の分類. 前半3つの📝貪瞋痴に不安と後悔が加わったものか?
- 📝欲愛蓋, 色欲: 五感を通じた欲望。特に性的欲望を指すことが多い。
- 📝瞋恚: 怒りや憎しみ.
- 📝惛沈睡眠蓋: 精神の低迷. p過度な睡眠や怠惰.
- 📝掉挙悪作蓋: 興奮・怒り: 精神的な興奮や不安定さ。
- 疑(ぎ): 信仰や修行の方法に対する疑問や不信感。
📝欲愛蓋
よくあいがい. 肉欲. 📝貪欲
<2024-09-13 Fri 07:36> パワーワードだ. よくあいがいに溺れるな!
📝瞋恚蓋
怒りや憎しみ.
📝惛沈睡眠蓋
こんじんすいめんがい. 倦怠および眠気.
✨眠ければ肛門を閉めて息を止める、息を止める
自律神経を活性化する手段は呼吸と肛門. 息を吐いて肛門を締めると交感神経は活性化する. 最後の手段は息を止める. 息を止めたら寝ている場合ではない.
📝掉挙悪作蓋
じょうこおさがい. 心の浮動、心が落ち着かないこと。過去の間違いに対しての後悔.
不安と後悔.
📝疑蓋
疑(ぎ): 信仰や修行の方法に対する疑問や不信感。