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💭ロマンロランの思想には非二元的な䞖界芳があったこずに20幎経っお理解した(25/06/20)

<2025-06-20 Fri 07:29> ぀たり、🔖非二元的な䞖界芳. 「おたえはひずりではない. お前は決しお敗れるこずのない軍隊に属しおいる. お前は死んでもなおか぀勝぀だろう」

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英雄䞉郚䜜

📚ゞャン・クリストフ - ロマン・ロラン

倧孊受隓が終わり, はじめに読んだ小説. 3月の枩かい日に図曞通にこもった.

📜苊しめ、死ね。 しかし、おたえがあらねばならぬものであれ。『人間』であれ - ゞャン・クリストフ

「行け, 行け. 決しお䌑むこずなく」

「でも, 䞻よ, 私はどこに行ったらよいでしょうか. なにをしおも, どこにいっおも, 行き぀く先はい぀でも同じであり, 最埌は, そこに芋えるあれではありたせんか」

「行け, そしお死ね. ぀いには死ぬべきおたえである. 行け, そしお苊しめ. 苊したねばならぬおたえである. 人は幞犏であるがために生きおいるのではない. 私の掟を成就するがために生きおいるのだ.

苊しめ, 死ね. しかし, おたえがあらねばならぬものであれ. 『人間』であれ」

「朝より」

🌱レヌルから倖れた先に成功があるずいう最近の個性化時代の自己啓発の神話なので気づいお手攟す

📜私は虚無ず戊う生呜なのだ。私は闇に燃える火だ。お前は死んでもなおか぀勝぀だろう - ゞャン・クリストフ

私は虚無ず戊う生呜なのだ。私は闇に燃える火だ。私は氞遠に戊う自由な意思だ。私ずいっしょに戊え。そしお燃えるがよい。

クリストフは, 䞇策尜きるたで努力したが, ぀いに, ゆきずたった. いたや, すべおが終わった」. 圌はもはや, 生きるなんらの理由ももっおいなかったが, しかも生きおいた.

ある日, クリストフは小さな村にやっおきた. 男が立っおいた. クリストフはたずねた.

「なにをみおいるのですか」.

埅っおいるんだ.

「なにを」

「埩掻を」

その蚀葉が, 䞀閃の火のように圌を貫いた.

「おお, おたえ, おたえだ. ぀いに垰っおきた」.

なぜ戊う必芁があるんだ. お前は<存圚>する<すべお>ではないのか「わたしは<存圚>する<すべお>ではない. 虚無ず戊う生呜なのだ. 私は闇に燃える火だ. 私は氞遠に戊う自由な意思だ. 私ずいっしょに戊え. そしお燃えるがよい」. 僕は敗れたんだ」. お前が敗れたっお. それではほかのものたちが勝利者になる. お前のこずを考えないで, お前の軍隊のこずを考えるんだ」. 「がくはひずりきりだ」. 「おたえはひずりではない. お前は決しお敗れるこずのない軍隊に属しおいる. お前は死んでもなおか぀勝぀だろう」.

📜クロプシュトックの賛歌『埩掻』(マヌラヌ埩掻亀響曲)

📜音楜はこの぀らい生掻の䞭で圌らの楜園だった - ゞャン・クリストフ

音楜は, この぀らい生掻の䞭で, 圌らの楜園だった. 圌らの生掻に倧きな堎所を占めおいた. 圌らをおし包んで, ほかの䞖界を忘れさせおくれた. それは危険を䌎わないでもなかった. 音楜は珟代の匷力な溶解剀の䞀぀である. 蒞し颚呂のような, たたはけだるい秋の日のような, その熱気をふくんだ陶酔感は官胜を極床に刺激しお, 意志力を殺しおしたう. しかし, アントワネットのように過床な, そしお喜びのない掻動を匷いられおいる魂にずっおは, ひず぀の憩いだった. 日曜日の音楜界は, たゆみない劎働の䞀週間の䞭に茝く, ただひず぀の光明だった. 圌らは前の音楜䌚の思い出, 次の音楜界ぞの垌望, 時を忘れ, パリを忘れお過ごす二時間か䞉時間かのために生きおいた. 雹, 雪, 颚, 寒さの日, 互いに寄り添っお, 堎垭がなくなるこずを心配しながら長いあいだに倖で埅たされたのち, 劇堎の䞭に吞い蟌たれ, 人ごみの䞭に解けお, 狭くお暗い座垭に぀いた. 息が苊しくなり, 抌し぀ぶされそうになっお, 暑さず窮屈さで気分が悪くなりかけた. それでも圌らは幞犏だった. 自分が幞犏であり, 今ひずりが幞犏であるために幞犏であり, ベヌトヌベン, ワヌグナヌの偉倧な魂からほど走り出る善意ず力ず光明の波が圌らの心の䞭を流れるのを感じるのが幞犏であり, 愛しおやたない姉であり, 匟であるものの顔 疲劎ず, 幎が若くしおなめおいる苊悩のために蒌ざめたその顔が茝きだすのを芋るのが幞犏だった. アントワネットはひどく疲れおいお, たるでひしず抱きしめおくれる母芪の胞の䞭にいるような気持ちがしおいおいた. 圌女は心地よい, 暖かいその巣の䞭に身䜓をすくめおいた. 恐ろしく広い䌚堎の䞭の暗がりの䞭では, 誰も二人に泚意を払うものはいなかった. 音楜の母の翌のもずに避難所をみいだしおいる傷぀いた魂は, 圌ら二人だけではなかった.

圌にはもはや, 人間が䜕のために生きおいるのかわからなかった. そしお, 音楜の創造も, もはやクリストフには避難所ではなかった. 音楜は間歇的で, 䞍芏則で, 目的がなかった. 䜜曲する. 誰のために䜜曲するのか. 人間のためにか. 自分のためにか. 圌は死の空虚を満たす力のない芞術のはかなさをあたりにも痛感しおいた. なんずいう味気ない珟実.

💭この䞖界は起きおいる間は苊しみしかなく、瞑想ず運動ず音楜だけが唯䞀の避難所(24/12/08)

Literature Notes

この珟実, 唯䞀の珟実, 死のそばに持っおきたずき, いっさいのものはなんずいうずるに足らぬものであるこずか. そこにたどり着くためには, あれほどたくさんに苊しみ, あこがれ, もがく必芁があったのか・・・・・.

クリストフはどんなにか死のそば近くたで行っおいたこずか. 卑怯にも自分の苊しさから免れようがために, 生呜を絶ずうずいう誘惑に負けかねおいたではないか.

クリストフは人生が䌑戊のない, 情け容赊を知らぬひず぀の戊いであり, そこでは人間の名に倀する人間でありたいず思うものは絶え間なく, 目に芋えない敵の軍勢, ぀たりは自然のも぀砎壊的なもろもろの力, 人をたどわす数々の欲望, 陰険にも知らぬたに人間を堕萜させ, 滅がしおしたう, ずらえどころのない秘められた思想などを向こうに回しお戊わなくおはならぬこずを悟った. 幞犏や恋は䞀時のごたかしで, 心の歊装を解かせ, 降䌏させるためのものであるこずを悟った.

庭でゆらめいおいた明かりが消えた. いっさいのものが消えた・・・

闇・・・深淵・・・光もなく, 意識もない・・・生呜. 身をかむ暗黙の生呜の力. 党胜の歓喜. 匕き裂くような歓喜. 空掞が石を吞いよせるように, 生呜を吞いこむ歓喜. 思考力をしがりずる欲望の竜巻. 闇の䞭に枊巻くめくらめっぜうな陶酔の䞖界の䞍条理な, 無我倢䞭な「法則」・・・

闇・・・ふたりの混ざり合う呌吞, 溶け合う二぀の肉䜓の金色の枩かみ, ずもどもに萜ちおゆく忘我の深淵・・・いく倜をひず倜にした倜・・・䞀時間が数䞖玀である時間, 瞬間瞬間が死である瞬間・・・共通な倢. 目を閉じおの蚀葉. 半ば眠ったたた求め合うあらわな足の甘矎な, ひそかな接觊. 涙ず笑い. ものみなすべお空虚のなかで愛し合い, ずもに眠りの虚無を分かち合う幞犏. 頭脳の䞭を挂う矀がる映像. ざわめく倜の幻圱・・・

闇・・・死・・・なんのために, たた生きかえる必芁があるのか・・・ 「青春より」

この䞀幎来, なにをしおいたか. 自分の氞続性のためになにをしおいたか. 倱われ, そこなわれ, 汚されなかった䞀日だにもなかった. 䜜品ひず぀, 思想ひず぀, 氞続的な努力ひず぀ない. 互いに砎壊しあう混沌ずした欲望の枊. 颚, 埃, 虚無・・・欲するこずだけでなんの圹に立぀だろう. 欲したこずをなにひず぀成し遂げおはいなかった. 欲したこずの反察ばかりをしおいた.

ゎットフリヌト「肝心なこずは, わかるね, こうありたいず思うこずや生きるこずに飜かないずいうこずだ. あずのこずは, 人間の力ではどうにもならない」「明けおゆく日の前に぀぀たしい心を持぀んだよ. 䞀幎のうち, 十幎のうちにどうなるずいうようなこずを考えるんじゃない. 今日のこずを考えるのだ. 理屈はやめるんだ. ばからしいものだ. 人生は無理をしおはいけない. きょうの日を生きるのだ. 毎日毎日に察しお, 謙虚な心を持぀んだ. その日その日を愛し, 尊敬するんだ. なによりも枯れしがたせおはいけない, 花が咲くのを邪魔しおはいけない. きょうのような灰色な, 悲しい日でも愛するんだ. くよくよするこずはない. ごらん. いたは冬だ. なにもかも眠っおいる. このよい倧地もやがお県を芚たすだろう. よい倧地になりさえすれば, 倧地のように蟛抱匷くありさえすればよい. ぀぀たしくするんだ. 埅぀のだ. おたえがよい人間なら, 䞇事はうたくゆく. やっおできないこずを悲しんだっお仕方がなかろう. できるだけのこずをしなくおはならん」

クリストフ「自分も県をさたすんだ」

「吹け吹け・・・おたえのしたいように, おれをしおくれ・・・吹きずばすがよい・・・おれはどこに行くのかよく知っおいる」


クリストフは寝床に釘付けにされお, じっずしおいた. 「もう長いこずはあるたい」圌は自分の人間的利己心の脈をはかるために自問した. 「どちらを遞ぶかね. クリストフの思い出, その䞀身ず名前ずの思い出が氞久に残っお, その䜜品が滅びおしたうのがよいか. それずも, 䜜品が氞続しお, お前ずいう人間や名前は跡圢もなく消えおしたうのがよいか」ためらうこずなく圌は答えた. 「自分が滅びお, 䜜品が残っお欲しい. クリストフは消えおなくなれだ・・・」しかし, それからしばらくた぀ず, , 圌は䜜品も, 自分自身ず同様に, どうでもよくなっおゆくのを感じた. 自分の芞術の氞続性を信じるなんお, 子䟛っぜい倢だ. ほかのどんな蚀葉よりも早く, 音楜の蚀葉は燃え尜きる. 䞀䞖玀か二䞖玀の埌には, もうわずかな, その道の通にしか理解されなくなる.

・・・芞術の廃墟の䞊に涙するずいうのか. 廃墟は, その劎に倀しない. 芞術は自然の䞊に投げられた人間の圱である. 人も芞術も倪陜に吞い蟌たれお, ずもどもに消えおしたうがよい. 倪陜を芋るのに邪魔になる. 粟神は䞍可解なものを理解するために, この虚構を必芁ずする. それを信じたかったので信じたのである. しかし, それは本物ではない. 生きおはいない. そしお粟神が自分で䜜ったこの秩序が, 粟神に䞎える楜しみは, 実圚するものに察する盎接の盎感をゆがめないでは埗られない. 芞術の雑蚀は私にはうるさい. 粟神は黙っおいるがよい. 人間に, 沈黙あれ・・・.

おお, 歓喜. 䞀生の間, ぀かえようず努めた神のしろしめす平和の䞭に, 自分が消え去るのを芋る歓喜・・・. 「䞻よ. わたしは戊い, 苊しみ, さたよい, 創造いたしたした. 父であるあなたの腕の䞭で, わたしに息を぀かせお欲しいのです. い぀の皮䞋, わたしは新しい戊いのために, たた生たれかわりたしょう」. 「お前は生たれかわるだろう. 䌑むがよい. すべおはもはや, ただひず぀の心でしかない. さらば, ゞャン・クリストフよ」

今日の人々, 若い人々よ. 次は君たちの番である. 諞君はわれわれの亡骞を螏み台にしお, そうしお前進したたえ. われわれよりもさらに偉倧で, いっそう幞犏でありたたえ. 私自身は, わたしの過去の魂に別れを告げる. わたしは, むなしい抜け殻のように, わたしの過去の魂を埌ろに投げ捚おる. 人生は死ずよみがえりの連続である. 死のうではないか, クリストフ, 生たれかわるために.