Bio

Topics

Insights

倧孊幎生くらいにこの人の本を貪るように読んだ. い぀かたた読み盎したい. ミニマリストになるずき持っおいた本を党郚捚おちゃったようだ, 困った. ずりあえず, 圓時の芚曞を発掘しおZettelkastenにいれた. literature notesをばらしお思考の断片に敎理しおいきたい.

Books

📚哲孊の教科曞 - 䞭島矩道 講談瀟孊術文庫

たたもや、圌の定番である、「生きおおりたもなく死ぬ、そしお再び生き返るこずはない」ずいう䞻匵が出おきた。僕はこれを読むたびにぞっずする。僕は、できれば死に぀いお考えたくないのだ。死を忘れたいのである。だから、圌の考え方からすれば、がくは哲孊にたったく向いおいない。がくは真理が知りたいのではなく、心の安定感がほしい。それだけだ。

4:39 2006/07/26

Literature Notes

2006/10/20, 0:45 のメモ.

われわれは日垞的には自分をごたかしお, なるべく「死」を盎芖しないようにしおいる. しかし, あらゆる哲孊の問いは, たもなく「自分が」死ぬずいうこの差し迫った問いに収斂するずいえるかもしれたせん. もし私が明日死んでしたったら, 私は䞖界の終わりたで, いやその埌たで, 䜕億幎もその䜕億倍幎も, いや氞遠に, 再び生きるチャンスはないでしょう. 「がくの死」は「人類の滅亡」を巻き蟌む宇宙論的な広がりをもっおすぐ近くに控えおいる. これが私の「死」の実感であり, だから冷や汗が出るほど恐ろしいのです.


はっきりいっお, 哲孊は䜕の圹にも立ちたせん. しかし, 哲孊をするず, 芋え方が確実に倉わっおくる. 䞖界は圓然なものではなく䞍思議なものずしおたち珟れおくる. 䞖界の骚栌が揺らぎだしおくる, これは倧きなこずです. 有甚であるこず, 瀟䌚に圹立぀こず以倖の䟡倀を教えおくれる. 本圓に重芁な問題は, 「生きおおりたもなく死ぬ, そしお再び生き返るこずはない」ずいうこの䞀点をごたかさずに凝芖するこずです. そしお, このどうするこずもできない残酷さを冷や汗のでるほど実感し, 誰も逃れられない理䞍尜な培底的な䞍幞を自芚するこずです. ここに, 「死者の目」が獲埗されたす. あず䞀億幎すれば, いや䞀千䞇幎でもいいかもしれない, たぶん人類の蚘憶は宇宙に䞀滎も残らないであろう. このこずを実感しお, 倜の電車の䞭にすしずめになり家路を急ぐくたびれ果おたサラリヌマンたちを, その䞊に揺らめく刺激か぀䞋品な぀り広告を芋おいるず, すべおがガラス现工のようにもろくはかなく矎しく芋えおくるのです. ぀たり, 簡単に蚀えば, 哲孊は「死」を宇宙論的な背景においお芋぀めるこずによっお, この小さな地球䞊のそのたた小さな人間瀟䌚のみみっちい䟡倀芳の倖に出る道を教えおくれたす.


私はいかなる (いわゆる) 些现な悩みであれ, 本人がそれを悩むかぎりは, 圌 (女) にずっお悩む理由はあるず思っおいたす. ある欠点に悩む人はその欠点を消去ないし改善するのではなく, それを (ぞんな蚀い方ですが) 「䌞ばす」こずです. 䞭略しかし, 最近のこずですが, なんでぐちゃぐちゃ考えおはいけないのだろう. 別にいけないこずはないんだ, ず思うようになりたした. いやもうどうしようもないのだから, 諊めるほかはないず悟り, そしお「この欠点を䌞ばそう」ず思いなおしたした. ぀たり, もっずもっずトコトンたでぐちゃぐちゃ考え続けよう, 他人を矚み続けよう, 他人から蚀われたこずをテヌプレコヌダヌのように䜕から䜕たで蚘録し曞きずめおおこう, 過去をヘトヘトになるたで埌悔し続けよう, ず思い立ちたした.


愛は科孊ずは絶察的に盞いれない. なぜなら, いかなる愛もその人ずいう個物を「愛する」ずいう了解がありたすが, それをその構成芁玠に分解しおしたうこずは, その構成芁玠がなくなれば愛さなくなるこず, よりすぐれた構成芁玠の持ち䞻が珟れれば乗り換えうるこずを含意するからです. 家柄・財産・孊歎・肉䜓等ずにかく蚈枬可胜であり序列可胜なものはすべお愛の敵察物です. 愛する察象がもし個物なら, 厳密にはいかなる理由もいえないはずなのです. ここの属性ではなくその人だから愛するのです.


哲孊ずはあくたでも自分固有の人生に察する実感に忠実に, しかもあたかもそこに普遍性が成り立ちうるかのように, 正確な蚀語によるコミュニケヌションを求め続ける営み, ずいえたしょう. 哲孊の問いには最終的な答えはありたせん.

生きにくい・・・私は哲孊病 - 䞭島矩道(2001)

角川曞店

これを読んで、元気が出た。そうか、぀らく苊しい毎日も、そう考えおみるず、䞀生懞呜に生きおいるのか。自分の人生を肯定しよう。 14:10 2006/11/22

Literature Notes

歳をずるず, 時間はだんだん「速くなる」傟向にある. では, なぜ過去の持続感の堎合には時間は速く流れるのか. ここに, 蚘憶が関係しおいる. 䞻芳的時間が蚘憶に結び぀いおいる堎合, われわれは鮮明な蚘憶を「近い」ずみなしおしたい, がんやりした蚘憶を「遠い」ずみなしおしたう. 歳をずるず, 蚘憶は総じお鮮床を倱うが, そんな䞭にポッポッずわずかに鮮明な蚘憶の灯がずもっおいる. するず, ほかの郚分ががんやりしおいるから, その灯がたいそう近いものに思われおくる.

歳をずるず日垞生掻は定型化し, 新鮮な感動も薄れ, ぀たり䞊手く生きおゆくための習慣が蓄積される. われわれは, 習慣の蓄積によっお, あたり考えなくずも, あたりわくわくしなくずも, 新しい事態に察凊できるようになる. そしお, たいそう恐ろしいこずに, こうしお身に぀けた生掻の知恵がわれわれの呜を瞮める珟況ずなるのである. スムヌズに抵抗なく生きるこずができればできるほど, それらの蚘憶は互いに区別が぀かなくなり, 定型のうちに埋没しおゆく. 毎日の朝食のメニュヌ, 通勀電車から芋る颚景, 出瀟したずきに颚景は, きわめお特殊なものでない限り, 蚘憶から消えおゆく. 歳をずればずるほど, 生掻の効率化が蚘憶を消し, 過去を消しおゆく. そうしながら, のっぺりずした過去の䞭にあの日の光景だけがフッず鮮明に浮かび䞊がっおくる. その䞀幎前の光景は昚日のこずのように思われるのに, 本圓は䞀幎前なのだ.

こうしお考察しおくるず, 子䟛の時間が「ゆっくり」流れるのも理解できる. そもそも子䟛の客芳的時間は短く, 人生はずお぀もなく新鮮で, ただ人生の定型化を孊んでいないので, 䞻芳的時間ず客芳的時間のずれはあたり生じない. その぀どの蚘憶がはっきりしおいお, 凹凞があたりない. 蚀い換えるず, 圌らにずっおは些现な蚘憶はほずんどなく, 䜕でもかんでも倧切な蚘憶なのである.

このすべおは厳密には錯芚なのであるが, その錯芚を通じおわれわれは人生の劙味に觊れる気がする. いかに生きるべきかのひず぀の答えに盎面しおいる気がする. 苊劎なく, 工倫なく, 苊しみもなく, 感動もなく, ・・・平板になにごずも胜率的に人生を送れば送るほど時間は速く流れるのだ. 人生は短くなるのだ. 逆に, 危険に身をさらし, 恐怖におののきながら, 明日の生掻をも知れない過酷な想いで生きおいるず, 人生は長くなるのだ. 楜をするず時間を殺すこずになり, 過酷な人生は時間を生かすずいうこずである.

以䞊の考察から, 長く充実した人生を送るには, 定型的な摩擊のない楜な生き方を砎壊する必芁がある. 倜, 寝床の䞭で「ああ今日もなにごずもなくすぎた」ずいうだけの人生は぀たらないものである. その積み重ねは蚘憶を枛退させ, 過去を消倱させ, 人生をあっずいう間に終わらせるこずであろう. だから, 芚醒しおいるずきは, あえお呚囲を芳察し, あえお事件を芋出し, 問題を芋出すこず. あえお「驚く」蚓緎をするこず. 子䟛のように, いや別の倩䜓から始めお地球にやっおきた宇宙人のような目で呚囲を眺めるこず. あるいは, 明日凊刑される死刑囚のような気持ちで呚囲䞖界を眺めるこず. 䞖界は突劂光を攟ち, 汲み尜くせないほどの豊かさに茝くこずであろう. 哲孊する理由もここにあるずいえる.

わたしにずっお時間はいっこう「速く」流れない. わたしはあえお時間を「長く」する技術を身に぀けおいるのだ. わたしは幞犏や安寧を求めない. 客芳的には貧しい自分の䞀日の䜓隓でも, 现かい襞に至るたで思い起こし, 反芻し, 蚀語化し, 点怜し, 評䟡し, ・・・ずいう䜜業を繰り返しおいる. ずくに「嫌なこず」は隅々たで芚えおいる. 「嫌なこず」を䜕床も意図的に思い出しお, 䜕床も冷や汗をかき, 䜕床もああすればよかったこうすればよかったず埌悔するのである.

そしお, 朝から晩たで「死」のこずを考えおいる. どんなに楜しいずきでも, どんなに無我倢䞭のずきでも考えおいる. こうした努力を九䟋返しおいるうちに, い぀しかわたしにずっお時間はたいそう「ゆっくり」流れるようになっおしたったのである.

幞犏を求め懞呜に胜率的に苊劎なしに生きるず, 時間は短く貧しくなる. だが, 死を芋぀め䞍幞にたみれ苊しさを背負っお生きるず, 時間は長く豊かになるのである. これこそ人生の劙味ではないだろうか.

📚孀独に぀いお 䞭島矩道 - 文芞春秋

「死」これこそたさに考えなければならない問題だ。

僕は倧孊に入るたで勉匷ばかりしおいた。遊ばなかった。぀たらない日々だった。しかし、果たしおそれが䞍幞だろうか。僕はめいいっぱい努力した。自分の限界に挑戊した。遊んで時間を぀ぶすよりも、そのほうがより「生きた」のではないか。぀たらなかったが、少しは充実しおいた。勉匷に぀いおは、埌悔はない。今たでの人生を肯定しよう。いたさら、過去を埌悔したずころで䜕も倉わりはしない。自分で遞んだ青春時代、自分で遞んだ倧孊、肯定するほかないではないか。

(06/7/16)

Literature Notes

人生の折り返し点を過ぎた人の倚くは, 自分に䞎えられた「小さなもの」あるいは自分の獲埗した「小さなもの」を黙々ず守るだけの生掻を続けおいる. そしお, たもなく死んでゆくのだが, そのこずはひたすら考えないようにしおいる・・・.

ごたかすのはやめなさい! あなたはたもなく死んでしたうのだ. あなたをたもなく襲う「死」をおいおほかにもっず倧切な問題があるのだろうか? あなたは「死」ず共にたったく無になっおしたうかもしれないのだ. そしお, 䜕億幎たっおも二床ず生き返らないかもしれないのだ. もうじき終わっおしたうこの人生が, あなたに䞎えられた唯䞀に生きる機䌚, 考える機䌚, 感じる機䌚なのかもしれないのだ. もうすぐ死んでしたうあなたが, 必死に日垞的な問題にかかずらっおいるこず, それはたぶん最も虚しい生き方である.

ニヌチェの䞍可解きわたる思想のうち, 私がごく最近了解し始めたこずがある. それは「䜕事も起こったこずを肯定せよ. 䞀床起こったこずはそれを氞遠回繰り返すこずを肯定せよ」ずいう「運呜愛」ず名づけられおいる思想である. ぀たり, 私に起こったこずすべおを「私の意志がもたらしたもの」ずしお捉えなおすこずだ. 私が他人から嫌われ, 排陀され孀独に陥っおいるずしよう. 「運呜愛」ずは, こうした堎合そもそも俺が悪いんだからず泣き寝入りする態床ではない. 䜕もかも自分のせいにしお安堵する怠惰な態床ではない. この運呜は自分が「遞び取ったもの」だず, 無理やりでも, 考えおみるこずなのだ. 自分が孀独になったこずは誰のせいでもない, ほかならぬこの俺がじぶんの身にもたらしたものなのだず, 無理やりにでも, 考えおみる. この意味で, 孀独を完党に肯定するこずだ. するず, 孀独の苊痛ははるかに軜枛する. やせ我慢ではない. こうした状況はたさに自分が臚んだのだ, ず思っおみるこずである. そしお, それたでの自分の行動を点怜しおみるがよい. いかに, 自分はこの状況を぀くるこずに加担しおきたかがわかっおこよう.

📚どうせ死んでしたう  私は哲孊病 - 䞭島矩道, 角川曞店

圌は、誰もが避けおいる真実を、グワッず目の前に出しおくる。僕は、はじめは知っおはいけないものを知っおしたったような恐ろしさを感じるが、次第にそれを芋続けずにはいられなくなる。そうしお圌の文章のずりこになっおしたう。

21:38 2006/07/25

Literature Notes

自殺したいものは楜しいはずの人生なのに自ら絶ずうずする誀りに陥っおいるわけではない. 人生がある皋床楜しいこずはわかっおいる. しかし, 私の人生はその楜しいはずのこずも含めお, もううんざりなのだ.

幞犏のほずんどは, 瀟䌚的な基準に照らし, 他人の評䟡に即しお幞犏であるこずなのだから, 幞犏を目指すこずは, 瀟䌚的評䟡を目指すこずだ. 「自分の幞犏は自分ひずりで決める」ず居盎るこずも, はななだしく欺瞞的である. 幞犏は「心の持ちようしだい」でどうにでもなるものではない. やはり, 瀟䌚的評䟡にかなりの皋床䟝存しおいる. それをたったく遮断しお「これでいいのだ」ず居盎り, 「自分は幞犏だ! 」ず叫ぶこず, それは真実を芋ようずしない怠惰な態床である. なぜなら, 本圓に幞犏なら, 仕事に成功し人望もある”幞犏な”男を軜䟮しないはずなのだから. 圌らに無関心なはずなのだから.

各人は, 絶望的な䞍平等のもずにこの䞖に生を受ける. このこずをきっかり脳髄に叩き蟌むず, 生きる気力もうせるほど虚しくなる. さらに, 欺瞞的なのは, そうず知りながら, みんな, ある人を尊敬し賞賛しある人を軜䟮し非難するこずである. いや, これに留たらない. さらに骚が打ち砕かれるほど過酷なのは, あらゆる成功があたかも圓人の努力のゆえであるかのような, あらゆる倱敗が圓人の努力の欠劂であるかのような蚀説がはびこっおいるこずである. すべおは芋通せない. しかし, われわれはそれず知りながら, 才胜のある人を尊敬し, 無胜な人を軜䟮し, 矎人を厇拝し, ブスを嘲笑する. なんず, なんず, すべおが理䞍尜なこずであろう.

倧孊生たちは総じお埓順であり, 勀勉であり, 瀌儀正しい. 金持ちに察しおも, 瀟䌚蚂正埌者に察しおも, たいした憧れを持っおいない. こういう具合で, 珟代日本の孊生たちは私の矎孊的趣味にかなっおおるのだが, ひず぀だけ圌らに察しお倧きな䞍満を抱いおいる. それは生きる力が匱すぎるこずである. 圌 (女) らはずもするず守りの姿勢に入りやすい. 善良なだけであった, 埌は䜕のずりえもない生き方を遞択しやすい. その瞬間に, 矎しい匱さは醜い匱さぞず転萜する.

では, どうすればいいのか. 倧孊で思考の䜓力を぀けるこずである. それは「真実から目を逞らさない」ずいう䞀転に収斂する. みな, いずれ死んでしたうこずを, 苊痛にあえぐ䜕億もの人が地䞊にいるこずを, 個々人の間の資質や環境の恐るべき䞍平等を, 人生における「運呜」や「偶然」等なのたぶらかしを, ぀たり人生の理䞍尜をしっかり芋据えるこずであり, しかもここには原理的にいかなり解決もないこずを悟るこずである. 倧孊生ずは, 人生のあるずきにゆったりず時間が䞎えられお, 人生の理䞍尜を身䜓の隅々たでいきわたらせる莅沢が蚱されたもの, 蚀い換えれば芪暩に「ぐれる」チャンスが䞎えられた特暩者のこずである. ぐれるずいっおも, 知的で高床のぐれ方でないず, 倧孊生がすたる. 具䜓䟋だっお? 倧孊ずいう隠れ蓑をずこずん利甚しお, 瀟䌚的にぜんぜん圹に立たないこずに身を投じたっおいいわけだし, さらに倧孊院に進んで研究者になるずいう口実の元, ずるずる人生の勝負を匕き延ばしたっお蚀い蚳である.

孊問や芞術に専念しおいる人たちよ, 䞭でもその仕事が䞖間的にわずかでも評䟡されお幞せを感じおいる茩よ, 䞀床すべおを無理にでも反省しおみたらいかがであろう. そのために費やした膚倧な時間 (青春) は, 果たしお無駄ではなかったのか. あなたがそれをする必芁があったのか. あなたがしなければ, 䜕か困るこずでもあったのか. ぀たり, その仕事は, あなたにずっおのみ, あなたの生きがいずしおのみ重芁だったのではあるたいか. あなたの仕事は, たぶんあなたが死んだ瞬間に忘れ去られるであろう. そうでなくおも数十幎だ. たずえそれを誰かが芚えおいるずしおも, 死んでしたい無になっおしたったあなたにずっお, それが䜕であろう. そう確信したら, あなたはたもなく死んでしたう自分を芋぀めなおそう. そしお, 果たしおあなたの人生がこれでよかったのか点怜しおみよう. あなたは, ほかのこずをしたかったのではないか.

📚働くこずがむダな人のための本 - 䞭島矩道

働くこずがむダな人のための本 - 䞭島矩道 新朮文庫


これは、倧孊に萜ちたその日に買った。がくは挫折しおはいけない。卑しく、卑屈になるだけだ。立ち䞊がらなければならない。才胜を開花させなければならない。

17:20 2006/10/06

⚫東倧受隓倱敗(床目)(2006/03)

Literature Notes

いかに真摯な嘆きでも, 自分の䞭に閉じこもっおしたうず, それはぐるぐる同じずころを回るだけで, 䞀向に進捗しない. 病的な自己確信, 病的な他人嫌悪, 病的な䞖間恐怖・・・ずいう具合に進んでゆき, もずもず枅朔で矎しくさえあった悩みはい぀しかどす黒く醜い炎に倉身しおゆき, 自分をも他人をも焊がしおゆくのだ. だから, そうした事態にならないためにも, 自らの蚀葉を批評可胜な堎に曝すこず, ぀たりそれを他者ずのコミュニケヌションを通じお鍛えおゆくこずがぜひずも必芁なのだ. 身䜓を隠したコミュミケヌション (ミクシィずか?) ではなく, 身䜓をあらわにしたコミュニケヌションの堎を蚭けるこずが必芁なのだ.

君が垃団の䞭に描いおいた壮倧な幻想䞖界など, 粉々に打ち砕かれればいいのだ. そしおその廃墟の䞭からはじめお, それもきみが立ち䞊がろうずするずき, 君は本圓に思玢しだすのである.


珟代日本においおは, 人間の評䟡が仕事によっお決たるこずを知っおいる. だから, そこに足を螏み入れたくはないのだ. 自分のプラむドが傷぀くような倱敗を自分に察しお決しお蚱さないのだ. それは䜕か? 孊生時代は孊力であり, 瀟䌚にでおからは仕事に倉わる.

しかし, 誰もが仕事においお勝者になれるわけではない. 孊力においお勝者であり続けおきたものこそ, 瀟䌚にでるこずが恐ろしい. そこは, 孊力だけがものをいう瀟䌚ではなく, 芋ずどけられないほどの倚様な芁玠が絡み合っお, 必ずしも勝者であり続けるこずができない予感に恐怖を芚えるのだ.

そこで, プラむドを維持するために, 圌らは䞍戊敗ずいう道を遞ぶ.


戊うず負けるかもしれないが, 戊い自䜓を拒吊しおしたえば, 臎呜傷は負わなくおすむ.

問題はここからなんだ. 戊いの拒吊の仕方に぀いお, 圌らはたた壮倧な倢幻空間をひねり出すのだ. すべおの仕事はよくよく考えればくだらない. 仕事の成功者はみんなずるい汚い奎らばかりだ. 仕事にう぀぀をぬかす奎らは, 「人生ずは䜕か」を真剣に考えないアホばかりなんだ. 「人生ずは䜕か」ずいう問いに苊しめられおいる俺は, この根源的問いを発せずにひたすら仕事に邁進しおいるや぀らより高玚なんだ. なにやかや蚀っおも, 結局みんな死んでしたうんだ.

ず, 䞍健康な倢幻空間を膚らたすうちに, 䞀条の光がさしおくる. それは, 哲孊や文孊あるいは宗教や芞術ずいう名の仕事である.


倧孊受隓生の S 君は毎日呟いおいる. 自分にはやりたいこずは䜕もない. このアホ勉匷なんか蹎飛ばしおしたいたい. だが, ここを通過しなければ, 自分はこの囜では知的人皮ずしお認められないのだ. 自分は, そこにバカがうんざりするほどいるず知っおいながらも, 知的瀟䌚に迎えられたい. 知的゚リヌトずしお扱われたい. それには東倧に受かるこずが䞀番だ. だが, その埌の長い人生をどうやっお生きおいったらよいのだろう? い぀たでもがんばる. い぀も䞀番になれるずは限らないのに. 限りない靎冗句を, 敗北感を味わうこずだろう. そしお, 結局死ぬんだ. むなしいなあ. ずいっお, ただ楜に生きるだけがすばらしい人生でもないだろう.


圌らのほずんどは自分が䜕をしたのかわからない, ずいう考えが時節心の片隅をさあっずかすめるのに気づきながらも, ただ自分が厩れるのが恐ろしくお, そう蚀い出さないだけなんだ.


人生ずは「理䞍尜」の䞀蚀に尜きる. 思い通りにならないのが圓たり前. いかに粉骚砕身の努力をしおも報われないこずがあるんだ. そしお, 瀟䌚に出お仕事をするずは, このすべおを受け入れるずいうこず, この䞭でもがくずいうこず, その䞭でため息を぀くずいうこずなのだ.

倚くの人は, 「成功した人はみんな倧倉な努力を重ねたのだ」ず蚀っおしたうが, それは違う. これは, ありずあらゆる䞖の䞭の理䞍尜を消しおしたいたいずいう願望から出た怠惰な蚀葉なのだ. いかに努力を重ねようずも, 成功しない膚倧な数の人がいるこずは事実である. 倚くに人は, 「しょせん, 才胜がないのだ」ずいっお, 割り切っおしたおうずする. たいそうな暎力だ. 成功した人は, 自らの類たれな成功の理由を自他に玍埗させたいのであり, 倱敗した人も, 玍埗できないこずを無理にでも玍埗しお楜になろうずする. なぜか? そうしなければ, その理䞍尜に耐えられないのだ. みんな, 安心したいのだ. 狂暎な心でいたくないのだ. 䞖間の人は䞍平等や理䞍尜に耐えられず, ぀い玍埗したいずいう衝動に駆られおしたう. しかし, その理䞍尜を盎芖しなければ, 解決はありえないのだ.


奜きでたたらない仕事を芋出し, か぀その仕事においお成功した人は, こうした芁玠のいく぀かが本人の意思を超えたずころで䞎えられおきた極めおたれな䟋なのだ. ほずんどの人は, いくら頭をひねっおも自分の倩職を芋出せない. 「自分のやりたいこずがきっず䜕か䞀぀あるはずだ」ずいうお説教はり゜だ. たずえみいだせおも, 挫折しおしたう. 䞍合理なこずに, 成功者のみが発蚀する機䌚が䞎えられおいる. 圌らは, 成功の秘蚣を普遍化しお語ろうずする. 「こうすれば成功できるずいう䞀般論を語ろうずする. 実はたいそうな倩分ずそれ以䞊に䞍思議なほどの偶然に巊右されおきたのに, 誰でも同じように動けば必然的に成功が埅っおいるはずだず期埅させる. それが実珟できないのものは怠惰なのであり, 努力が足りないのであり, 適正を誀っおいるのだず力説する. これは倧嘘である. 圌らは, たたたた運がよかっただけのくせに, 圌らの犠牲になった膚倧な数の人を切り捚おおしたう. むしろ, 人生の偶然的芁玠にもしっかりず芖線を泚ぐこずによっお, 仕事に報われなかった棒倧な数の人生にも䟡倀があるこずを認めたいのだ.


君の仕事に察する理想は高い. そしお, それを䞋げるこずはできない. 理想を远い求め続けるこずは぀らい. その欲求を抌さえ぀け, 考えないようにすれば, それなりの仕事にあり぀けるかもしれない. しかし, 君はそれで玍埗できないんじゃないかず思う. 君はそれほど巧みに自分をだたせないんじゃないかず思う. 逆にその欲求からヒントをみいだしお, なにをすべきかを培底的に考えなければならない. あえお蚀おう. 君のような青幎は, たずえ䞍幞になっおも, 「身のほどを知らない」生き方を熱心に探求するべきだず思う. たずえ, 君が䞍幞に陥り家族など呚囲のものを䞍幞に陥れるこずになろうずも, その生き方を貫くほかないのだ. 君は, かなりの蓋然性を持っお成功しないだろう. しかし, それもたた豊かな人生になりうるんだ.

もう少し具䜓的にいうず, 才胜ずか幎霢ずか芪の反察ずか生掻の安定ずかすべお切り捚おお, 自分が䞀番したいこずをたず確認するこず. それがわかったら, それを実珟するありずあらゆる方法を考えるこず. いかなる倱敗も, その目暙の火が消えない限り, 君は耐えられる. 最終的には, その目暙を実珟しなくおもいいんだ. 完党に倱敗しおもいいんだ. だが, そうした運動を通じお, 君はたぶん぀らいけれど充実した人生を味わえるず思うよ.


あなたのような安党な道をたどっおきた人に䞀぀知っおもらいたいのは, 䞍安定な道を歩むこずがどれほどの緊匵ず恐怖を人に䞎えるかずいうこずだ. 苊しくなるほどの信念がなければ, 芞術や哲孊の䞖界ぞなんぞ歩みだせるものではない. 「自己実珟したい」ずいう抜象的な願望だけでもだめなんだ. 具䜓的にその珟実の方向に向かっおからだを動かし始めなければならないんだ. 人生を支配しおいる理䞍尜に向かっお, からだごず戊いを挑たねばらならないんだ.


「才胜がない」ずいっおあきらめおしたえるものは, そのこずを持っお才胜がないのだずいわざるをえない. 才胜ずは, 少なくずもそういう圢であきらめおしたえるものではない. 才胜ずは, 具䜓的に衚珟されたものの積み重ねを持っおその意味を獲埗しおゆくものであり, いかなる兆候も瀺さないものが「俺には才胜がある」ずいっおも誰も信じない. 才胜ずは, なんらかの圢で少なくずも䞀床は倖に珟れでるものでなければならない. そしお, 才胜の開花には, ある人ずの決定的な出䌚いが, ふず手にした䞀冊の本が, ある偶然が降りかかった䜓隓が倧きな手を貞しおいるこずがある. これが, 掛け倀なしの真実だ. しかし, すべおが偶然ずきめ぀けるこずはよくない. 成功者に共通な䜕かがある. その求める気持ちは䞀皮の狂気のようなものだずいっおいい. かららはなぜそれほど真摯に求めるのか? 芝居でも料理でも哲孊でもいい. その自己実珟の方法がなかったら, 自分の人生はたったく無意味だず盎感しおいるからなのだ. ほかの生き方など考えられないのだ.

自己衚珟者は, 将来ひたすら曞き぀づけ, ほずんどの人には知られず, そしおこれを死ぬたで続けるだけであろう. 日々刻々ず, 「こんなこずをしおいおいいのだろうか? 」ずいう呟きが党身をずたずたに切り刻むのだ. たずもは職業に぀いおいる人は, 瀟䌚に圹に立っおいるず思うこずで救われる. しかし, 膚倧な数の䜜品がすでにもう存圚するのである. 自分がさらに䞀぀生み出したずころでなんになろう. 自分は自分のために曞きたい. だが, 誰にも望たれおいない䜜品を曞いおなんになろう. 「無駄だ! 」ずいう叫びが, 自分のからだを抌し぀ぶす. その圧力にめげずに創䜜するこず・・・それは䞊倧抵のこずではないのだよ.


普通の堎合, 同じほどの胜力を持っおいおも, 所を埗たものはたすたす努力し, 所を埗ないものはたすたす努力から遠ざかる. 適圓な地䜍を手に入れた人は, 適圓な虚栄心から, 呚りのものからずやかく蚀われないためにも自分の痩身に鞭打っおがんばる. こうしお 10 幎経぀ず, 差はどうしようもなく開いおしたう.


仕事においお, 契玄者は, 劎働者の人間党䜓ずではなく, その劎働力だけず契玄したのであり, その結果を達成する劎働力に察しおのみ, 金を払っおいるのだ. 考えおみれば, 人間ずしおの情を怍え぀けたこうした契玄関係はずいぶん䞍自然なものだ. ミスを蚱さないのが仕事なのだ. 契玄しお金をもらうからには, その仕事が達成されないずき, いかなる匁解も蚱されない.

📚䞍幞論 - 䞭島矩道(2002)

今たでの幞犏論の䞭で、䞀番しっくりするものであった。17:15 2006/12/18

📝幞せ

Literature Notes

幞犏ずは求めれば求めるほど遠ざかるもの, そういう構造を持っおいるず思うようになった. 幞犏を過床に远求するず, 絶えず「自分は幞犏でない」ず䞍平を蚀いたくなるし, 「ああ幞犏だ」ず実感したずたん, わずかでも䞍幞に傟斜するこずが恐ろしいし, 自分より幞犏な人を嫉劬するし, 自分より䞍幞な人に無関心なそぶりはできない. ぀たり, 私が幞犏を求めれば求めるほど, 必ず害悪を及がすこずがわかった.

幞犏ずは

幞犏ずは, 以䞋の四぀の柱の䞊に建っおいるように思える.

  • 自分の特定の欲望が叶えられおいるこず

    幞犏を感じおいる人ずはある特定の欲望に関しお満足を感じおいるのであっお, それは客芳的に決たるこずではない. ずはいえ, ここには自己欺瞞がある. 人は, 満足しおいないずきにこそ満足しおいるふりをするのであり, あるいは, 自他に察する「政策的」配慮から満足しおいるずきにも䞍満なふりをするものだからである. たた, 幞犏感 (=満足感) は「知らない」こずに支えられおいる堎合が倚い. さらに, 幞犏は察象のうちにあるのではなく, 刀断を䞋す各人の心の構えにある.

  • その欲望が自分の䞀般的信念にかなっおいるこず

    瞬間的快楜は, 幞犏に぀ながらない. 瞬間的快楜を満たすために, 自分の信念を曲げる堎合, 幞犏でないこずはみんな知っおいるだろう. 埀々にしお「これでよかったんだ」ずいう叫びが聞こえおくる. しかし, い぀たでも釈然ずしない気持ちがくすぶっおいる. 倚くの人は幞犏であるふりをしたがり, 幞犏である぀もりになりたがるのだ. この欲望は倧きいので, ぀い思考を停止しお「これでよかった」ずいいたがる. そしお, 「私は幞犏だ」ず自ら確認するのである. それは, ただ圓面の難局を逃れただけであり, 断じお幞犏に達したのではない.

  • その欲望が䞖間から承認されおいるこず

    幞犏ずは, 䞖間から排斥されおもなお成立するものではない. ここで重芁なこずは, さしあたり珟実の瀟䌚で承認されるこずなのだから, 承認される圓人の蚀動が「道埳的に正しい」こずを含たないずいうこずである.

  • その欲望の実珟に関しお, 他人を䞍幞に陥れない (傷぀けない, 苊しめない) こず

    だれも苊しめないで幞犏になるこずはできない. 自分の幞犏の実珟が膚倧な数の他人を傷぀けながらも, その因果関係の網の目がよく芋えないために, われわれはさしあたり幞犏感に浞っおいられるのである. それがすっかり芋枡すこずができたら, この䞖に幞犏はありえないだろう. ぀たり, 幞犏は, 盲目であるこず, 怠惰であるこず, 狭量であるこず, 傲慢であるこずによっお成立しおいる.

    䞖の倚くの人は, 幞犏を「自分の望んでるこずが叶えられるこず」くらいに解しお, 無理にでもさしあたり幞犏だず叫びたいのだ. 「このあたりで満足ではないか」ず玍埗したいのだ. しかし, 䞍条理をそっず暪に眮くず, この䞖のすべおの物事が応然ず光を倱う. なにをしおも面癜くない. なにをしおもくたびれる. あたりにもき぀いから, 時々忘れようずする衝動に駆られるが, そうした自分をたた鞭打぀のだ.

ヒルティの「幞犏論」

およそ存圚する䞍幞の䞭で最倧の䞍幞は, 仕事のない生掻, 生涯の終わりにおいお仕事の成果を持たない生掻である. したがっお, たた劎働のけりずいうものがあり, それがなければならない. それは, あらゆる人暩の䞭でもっずも根源的なものでさえある.

ラッセルの「幞犏論」

五歳のずき぀くづく考えたこずは, もしも䞃十歳たで生きるずすれば, ただ生涯の十四分の䞀を耐え忍んだに過ぎない, ずいうこずだった. そしお, 行く手に暪たわっおいる長い退屈はほずんど耐え難いものに思われた. 思春期には私は生を厭い぀぀も自殺の淵に立たされおいた. しかし, 䜕ずか自殺を思いずどたらせおくれたのは, もっず数孊を知りたいずいう思いだった.

ショりペンハり゚ルの「意志ず衚象ずしおの䞖界」

あらゆる幞犏は消極的な本性のものにすぎず, 積極的な本性のものではない. たさしく子のゆえに, 持続する満足や幞せずいうものはありえず, 垞にただ苊痛ずか欠乏ずかから救い出されおきただけであり, その埌に続かざるをえないのは, あらたな苊痛であるか, そうでなければ, 物憂さ, 虚しい憧れ, 退屈ですらある.

たずめ

倧䜓, 幞犏論を曞こうずいう人の動機が気に入らない. 圌 (女) は, たずだれでも幞犏になれるずいう基本態床を抌し出す. 次に, この定石の䞊に, 自分の䜓隓を重ね合わせお, 幞犏ずは倧それたものではないこず, それは考え方を倉えるこずでだれの足元にも転がっおいる, ずいう壮倧な建造物を䜜り䞊げる. ぀たり, 幞犏論は, 第䞀に, 自分が幞犏であるず確信しおいる人が曞く. そしお, 第二に, だれでも自分ず同じようにすれば幞犏になれるず説く. 幞犏ずは, 思考の停止であり, 芖野の切り捚おであり, 感受性の麻痺である. ぀たり, 倧いなる錯芚である. 䞖の䞭には, この錯芚に陥っおいる人ず, 陥りたいず願う人ず, 陥るこずができなくおもがいおいる人ず, 陥るこずを諊めおいる人がいる. ただそれだけである.

幞犏であるず思われたい症候矀の人は, 自分が幞犏であるこずの確蚌がどうしおも぀かめないので, 他人にそれを決めおもらおうず必死になる. 圌らにずっお, 幞犏ずはみんなが幞犏ず認めおくれるこずである. さらには, 䞍幞をこずさら挔じお同情をかい, 幞犏にいたる, ずいう曲芞も時節行う. そのためには, 同情をかいうるような䞍幞に執着しなければならない. 自分を悲劇の䞻人公に祭り䞊げるこずができ, 自分に向かっおさめざめず泣くこずができるからである. そしお, 自己陶酔するこずができるからである. さらに, あえお「䞍幞そうに芋せかける」技術は, 他人から気に入られる技術でもある. 人は他人の䞍幞を奜むからであり, たしおさたざたなものが䞎えられおいる人が䞍幞に陥るこずを熱望するからである.

䞍幞になるのはひどく簡単である. 幞犏であるず実感したずきに, なるべく倚くの芁因を考え, 隅々たで波及効果を考えるだけで, 人は簡単に䞍幞になるこずができる.