タントラ/タントリズムまとめ
タントリズム. 思想的なもの. タントラ哲学まとめ.
タントラとは
- 儀式・身体・エネルギー・意識を統合的に扱う体系
- ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教の各宗教の一部にみられるある種の汎インド的宗教形態.
- タントリズム自体が西洋からみた名称.
- タントラという概念の由来はヒンドゥーというよりは北インドのカシミール地方から古くから伝わる精神形態.
- 密教経典をタントラともいう. cf. 📚スートラ
- タントラの原義はサンスクリット語で縦糸. 知識(意識)を広げるの意味.
Refs
特徴
行者が儀礼の中で神格そのものになる
- 現世否定主義の緩和
- 儀礼中心主義の復活
- シンボルとその意味機能の重視, 🎨象徴主義
- 究極なるもの、聖なるものに関する教説
- 究極なるものを直証する実践
ref. 立川武蔵. はじめてのインド哲学, p173
影響
仙道/中国タントリズムを📝気功といわれることもあるが、それらは独自発展したので、気功=タントラではない.
構成要素
🔯灌頂(ディークシャー)
師資相承、秘匿
歴史
- ヴェーダ時代から小さな流れはあった.
- 6世紀ごろにブームになった一大ムーブメント. 7世紀で全インドに波及.
- 最盛期は8〜12世紀(シヴァ教の時代)
- その思想の影響はヒンドゥー教, ジャイナ教, 仏教などいろんな宗派と融合している.
- インド古来の呪術的/祭儀主義の復興. ウパニシャッド思想の合理的理性的な態度とは真逆.
- ヒンドゥー教神秘主義がタントラ.
ヒンドゥータントリズム
仏教より遅れて9世紀ごろから.
ダクシナーチャーラ(右道)
🐍ヴァーマーチャーラ(左道)
ヴァーマーチャーラ. 左道. ヒンドゥにおける左道.
「ヴァーマ」には「左」と「女性」の両方の意味があり、女神(シャクティ)崇拝との結びつきが強い
流派
- カウラ派: 左道の中心的な系譜で、女神崇拝と家系的な秘儀集団(クラ)が特徴です
- カーパーリカ派・アゴーリ派: 火葬場で瞑想し、頭蓋骨の器を使うなど、より極端な逸脱を実践します。アゴーリは現代にも存続しています
- 🐍シャークタ派
🐍カウラ・シヴァ派
8世紀から12世紀.
女神中心のシャイヴァ・タントラ内部の改革的な潮流, マツィエーンドラナータ
性的体液が聖餐, 混じり合った体液こそが最高の供物であり、摂取される.
タントラ=性のイメージの直系のひとつ.
パンチャ・マカーラ
頭文字がMで始まる5つの要素を儀礼で用いる.
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マディヤ: 酒
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マーンサ: 肉
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マツヤ: 魚
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ムドラー: 炒った穀物(手印の意味で解釈されることもあります)
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マイトゥナ: 性的結合
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バラモン的な浄性の規範ではタブー
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目的は快楽ではなく、浄と不浄という二元的な区別そのものを超えること. カシミール・シヴァ派の思想家アビナヴァグプタ(10〜11世紀)は、この論理をカウラ派の文脈で理論化した
🔯ヤントラ
ヤントラ(Yantra)- 神聖な図形. 幾何学的な図形で構成された瞑想用の図.
最も有名なのは「シュリー・ヤントラ」で、三角形や円を組み合わせた複雑な図形
- マントラが「聞く瞑想」なら、ヤントラは「見る瞑想」。
- 図形の各部分が宇宙の構造や神性の側面を表現しており、視覚的集中によって深い瞑想状態に入る.
プージャ
プージャ(Puja)- 礼拝・儀式. 神格への供物や礼拝の儀式
プラヴリッティ・マールガ
増幅の道、促進の道
対義語はニヴリッティ・マールガ(寂静の道)
Topics
「タントラ=性」という理解は少数派の流れを全体に投影した歪み
性的要素はカウラ系や一部の仏教タントラの特徴であり、しばしば儀礼化・象徴化されている
現代タントラ
💕ネオタントラはタントラとはほぼ別物. 西洋においては、フェミニズムの動きから派生して、タントラがセクシュアルヒーリングとして使用されてしまった.
Insights
✨タントリズムとは梵我一如を目指したトランス総合芸術
📝梵我一如を目指してトランス状態を目指していく様々な仕掛けや技術がタントリズム.
<2025-07-08 Tue 13:48> 気づいた. いや間違っている可能性をもとに批判的にインド哲学を勉強することで仮説検証しよう.