心/心理状態まとめ
心, または心理, 心理状態.
- より包括的で古い概念
- 感情、意志、記憶、無意識も含む全体
- 文化的・宗教的文脈でも語られる
- -古代から哲学・宗教で論じられてきた
類義語
分野によって名前がことなる.
- 心(mind/psyche)
- 心理: 🎓心理学の対象としての心.
- 💟心/チッタ: 仏教.
- 💟マナス: ヨガやヒンドゥー教
- アリストテレスの「プシュケー」精神.
- キリスト教の「魂」
- 💟意識: 近代以降の科学研究対象としての心.
🧩心の構成要素
心の研究
研究アプローチ
- 脳の構造とニューロン
- 眠りと覚醒
- 無意識からみた意識
- 📍自由意志
- 視覚の気づき
- ロボット
心の分類
💟意識
conciouseness.
現在経験している自分の状態や周囲の状況などを感知している心の状態. 主観的.
神経科学から意識を探求.
意識の性質
- 志向性(intentionality):意識は常に何かについての意識
- 📝クオリア(qualia):主観的体験の質
- 現象的意識:「何かのようである」体験
意識の分類
心理学
古典心理学(フロイト派)
- 意識(conscious):現在自覚している内容
- 前意識(preconscious):注意を向けると意識化できる内容
- 無意識(unconscious):通常は意識化されない抑圧された内容
認知心理学
- 制御処理(controlled processing):意識的・努力を要する処理
- 自動処理(automatic processing):無意識的・努力不要の処理
- 作業記憶(working memory):意識的に操作できる短期記憶
- 長期記憶:通常は無意識下にある記憶
注意研究
- 焦点的注意(focused attention):特定対象への集中
- 分散的注意(divided attention):複数対象への同時注意
- 選択的注意(selective attention):関連情報の選別
神経科学
覚醒レベル分類
- 覚醒(wakefulness):通常の意識状態
- REM睡眠:夢を見る睡眠段階
- ノンREM睡眠:深い睡眠段階(ステージ1-4)
- 昏睡(coma):意識消失状態
神経ネットワークモデルに基づく分類
神経ネットワークモデルに基づく分類. 脳のどのネットワークが活動しているか.
- DMN: 内的思考・自己省察・過去未来の思考 自伝的記憶、内言的思考、自己意識
- TPN: 外的課題への集中・今ここ 感覚意識、集中状態(プレゼンス)
- SN: 内外の刺激の重要性判断・意識の切替 メタ認知、注意の転換
- 前頭-頭頂ネットワーク: 意識的制御、注意、ワーキングメモリ 高次思考、問題解決
脳波/周波数帯域
- ガンマ波(30-100Hz):高次認知機能、統合処理
- ベータ波(13-30Hz):覚醒、集中状態
- アルファ波(8-13Hz):リラックス、軽い瞑想
- シータ波(4-8Hz):深いリラックス、REM睡眠
- デルタ波(0.5-4Hz):深い睡眠
言語と時間
- 言語ある × 時間が今→ 日常会話、実務作業
- 学術用語:課題集中状態(task-focused state)
- 神経科学:中央実行ネットワーク活性
- 例:仕事中の会話、料理の手順説明
- 言語ある × 時間が過去・未来→ 妄想
- より正確には:反芻思考(rumination)、心配(worry)
- 病的でない場合:計画立案、回想・分析
- 学術用語:マインドワンダリング、自己言及的思考
- 言語ない × 時間が過去・未来
- 情動的記憶の再体験(トラウマのフラッシュバック)
- 予感、直感(言葉にならない未来への感覚)
- 夢の体験(言語化される前の夢内容)
- 学術用語:非言語的時間意識、情動的時間旅行
- 言語ない × 時間が今→ マインドフルネス
- 学術用語:現在中心意識(present-centered awareness)
- 感覚運動的意識(sensorimotor consciousness)
- 例:瞑想、ヨガ、集中した運動
💟無意識
- 人が意識的に認識していない思考、感情、記憶、欲望などの心的内容.
- 意識の逆.
類義語
- 潜在意識.
- 深層意識: 🎓フロイト心理学
- 📝Peripheral Awareness(TMI)
🌀変性意識
変性意識状態. altered state of consciousness, ASC. オルタードステイツ.
目覚めているが日常的な意識状態とは異なる状態の総称.
- 人は強い変性意識状態のときに無防備になり, とても素直に催眠術者の暗示にかかりやすくなる.
- 普段の善悪の基準がつかなくなる.
- チャールズ・タートが先駆者
定義
チャールズ・タートの古典的定義
「通常の覚醒意識とは質的に異なる意識状態で、本人がその違いを明確に認識できるもの」
特徴
- 時間知覚の変化
- 自我境界の変化
- 注意の焦点の変化
- 思考パターンの変化
- 感覚知覚の変化
- 意識の変容: 日常の認知や意識の感覚が変わり、注意が内向きになることが多いです。思考が停止したり、無意識的な反応が出やすくなります。
- 集中力の増加: 特定の思考や感覚、動作に集中しやすくなり、周囲の状況を気にしなくなることがあります。
- リラックスした身体感覚: 体の緊張が解け、深いリラックス状態に入ることが多いです。ただし、興奮を伴う場合もあります。
- 意識の周辺化: 時間感覚が曖昧になったり、自己の存在感が薄れたりすることがあります。
- 脳波だと🌊ベータ波以外の状態
- Θ波->🌀トランス状態
分類
チャールズ・タートの分類(古典的)
- 瞑想状態
- 催眠状態
- 薬物誘発状態
- 夢状態
- 宗教的恍惚状態
Opinions
- 💡相手を変性意識状態に落とせるかでナンパは決まる, 普段とちがう=道徳的規範が働かない.