💡うつ病発症モデル

🖤うつ病の原因. 発症メカニズムを説明するモデルまとめ.

うつ病の発症は、生物学的、心理的、社会的要因が複雑に絡み合う結果であり、1つのモデルだけでは説明しきれない部分がある.

原因が分かれば対処もわかってうつ病なおる、簡単ですね😊

生理学

💡モノアミン仮説: セロトニン不足. 王道古典理論. 薬漬けだ, 日光を浴びろ！ 1960~
💡HPA系障害説: コルチゾール過剰分泌, 副腎ぶっ壊れました. ストレスから逃げろ. 1990~
💡うつ病BDNF仮説: BDNF不足, うつを治すには運動するしかない. 1990~
💡ミクログリア仮説: うつ病は脳の炎症, 食事睡眠運動を調える, 2000~

💡モノアミン仮説

モノアミン仮説、神経伝達物質仮説.

うつ病は脳内のモノアミン（セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど）の不足または機能異常によって引き起こされるとする仮説.

1960年代から提唱された古典的仮説.
研究者はこの３つのホルモンを薬物的に調整すればうつを克服できると研究した.

モノアミン仮説 - 脳科学辞典

うつ病セロトニン不足

脳内の📝セロトニンが不足すると鬱になるという仮説. 選択的セロトニンとかいうタイプのが処方される.

昔の仮説. 効くっぽいことは確かだが、なぜ効くのかメカニズムは未だ不明?

しかし40年くらい過去ずっとこれだったらしいが最近はこれとは別の仮説もたくさんある. これ自体が悪いというわけではなく, これだけが全てではなくいろんな要因がある中の一つ. 別の人には効果があったかもしれない. わたしには10年効果なかったのでこの仮説はわたしには真ではない.

未だ謎なら気功と同じたぐいでしかない.

限界

抗うつ薬が効果を発揮するまで数週間かかること。
全ての患者がモノアミン異常を持つわけではない。

<2025-01-23 Thu 07:58> わたしの課題感はまさにこれ！これに振り回された人生なので、他のモデルを知りたいというのが強烈なうつ病を学びたいという動機.

💡HPA系障害説

うつ病コルチゾール仮説. コルチゾール仮説（HPA系仮説：視床下部-下垂体-副腎系仮説）. 神経細胞障害仮説.

コルチゾール大量生産、副腎ぶっ壊れました.

ストレスにより副腎からコルチゾールというホルモンが慢性的に通常より多く分泌され、その結果、脳の海馬（主に記憶に関与する脳内の部位）の体積が減少したり、神経細胞が新しく生じることが抑えられてしまいます（Watanabe Y, 1992. Magarison A.M, 1995）。

そして、海馬の体積の減少、神経細胞新生の抑制がさらにHPA系の活性を促す悪循環を生み出します。

💊コルチゾール

💡うつ病BDNF仮説

神経可塑性仮説（BDNF仮説）. 2000年代に登場した仮説. 💊BDNF

うつ病では海馬を中心にBDNFの発現が低下しますが、抗うつ薬の投与で海馬のBDNFの発現が増加することが動物実験でわかっています（Nibuya M, et al, 1995）。

また人においてもうつ病患者さんの血清BDNFが低下していることがわかっており（Karege F, et al, 2002. Shimizu E, et al, 2003）、抗うつ薬などの治療で症状が回復するとともに血清BDNF濃度も増加することが分かってきています(Yoshimura R, et al, 2007)

🔬BDNFがコルチゾールの攻撃からニューロンを守る

💡HPA系障害説とBDNFの関係性について.

BDNFは慢性ストレスと適応力の綱引きロープのようなもの.

📝学習性無力感の研究では、逃げることを諦めたマウスはうつになる. しかし、BDNFを注射したマウスは逃げようとした.

📚脳を鍛えるには運動しかない(SAPRK)! - ジョン・レイティ(2009)より.

対策

運動.

<2025-01-23 Thu 08:27> 運動でうつは克服できる！という希望. 神経可塑性が低下するとうつになるが、つながると記憶力向上、そしてそれは運動でバチバチとSparkする.

🔦身体を動かせば動かすほどBDNFにより神経細胞がバチバチ発火する(SPARK) - ジョン・レイティ

💡ミクログリア仮説

うつ病脳の炎症仮説.

ストレスにより🧠ミクログリアからIL-1β, IL-6, TNF-αなどの炎症性💊サイトカインが分泌され、脳内が炎症を起こし、うつ病を発症するという説.

生理ストレス/社会ストレス/心理ストレス -> ストレス反応で脳が炎症 -> 抑うつ症状.

睡眠不足
社会的ストレス

わたしが信じているのがコレ. したがって運動や睡眠や野菜を食べると改善する. はじめにみたのは👨パレオさんの本だったかな?

🔥炎症

💡慢性ストレスモデル/VEGF

VEGF低下 -> 炎症促進.

持続的にストレスにさらされると、血管内皮増殖因子（VEGF：vascular endothelial growth factor）というタンパク質が脳内と体内で増加し、脳と血液との境界にある血管内皮細胞のバリア構造（血液中の物質が脳内に侵入するのを防ぐ構造）の変化が生じる.

持続的なストレスによって血液脳関門の機能が低下する新たなメカニズムを発見～うつ病などのストレス性精神疾患の新たな治療法の開発へ～ | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター National Center of Neurology and Psychiatry

💡うつ病睡眠不足説

そもそも睡眠についてのメカニズムがわかっていない. しかし, うつと睡眠不足は統計的な強い相関があるらしい.

心理的

📝認知モデル: アーロンベッグの認知行動療法.

🔬うつ病患者はセリエンスネットワークが普通の人の2倍

脳が否定的な思考、記憶、感情といった内的な手がかりに強く同調し、外部への注意を向けたり、それらから意識を切り離すことが難しくなっている.

うつ病の人々というのはなんどもうつ病を繰り返すという意味. 物理サイズ2倍？

大きさとはどういうことだろう. サイズ？うつ病はDNNの活性化で説明されることが多かったので、SNのサイズ増加によるDNM機能不全という論点は新しい. ただ、切り替え機能が不調によってネガティブに偏ったDMN活性化という理屈ならば納得.

🧠サリエンスネットワーク(SN)

💡うつ病遺伝的要因仮説

📝性格の半分は遺伝で決まる. そしたら性格を病気と診断して治療するとはどういうことなのだろうか?

🎮うつ病遺伝仮説とリアプレイザル

ref. 【成田悠輔のライバル？】ハーバード大学・天才精神科医のメンタル改善法【必殺！「再評価」とは？】 - YouTube

要約すると,

うつ病は遺伝的要因が強い. 💡うつ病先天的遺伝仮説
📝扁桃体の作り次第でネガティブに反応しやすい人としにくい人がいる.
感情そのものを扁桃体がつくり, それを制御するのが前頭前頭.
扁桃体と前頭前頭の繋がりは📝リアプレザルというトレーニングで強化できる.

リアプレイザルというよりも📝認知行動療法とその派生はなにをやってもだいたい効果はある.

ref. 💡神経症的傾向は扁桃体の遺伝子レベルの大きさで先天的に決まる

社会的

📝学習性無力感

アクセプタンス or リアプレイザル

💡社会的敗北ストレス反応

社会的敗北ストレス（SDS）は、社会的対立の喪失によって引き起こされるストレス反応.

雄マウスが自分の縄張りに侵入された際に敗北するストレスを与えることで、抑うつ関連行動を引き起こすモデル.

chronic vicarious social defeat stress; cVSDS

精神的ストレスが海馬の神経新生に与える影響の解明に成功～うつ病の病態生理の解明に前進、新たな治療薬の開発に期待～｜東京理科大学

💡社会環境モデル

社会的な孤立、トラウマ、経済的困難などの環境要因がうつ病の発症リスクを高める

幼少期の逆境（虐待、貧困）は大人になってからのうつ病リスクを高める。
社会的支援の欠如が症状を悪化させる。

💡資本主義以前にはうつ病は存在しなかった

資本主義登場以前にはうつ病も統合失調症も存在しなかった. もちろん仮説であり真実ではないが面白い見方.

資本主義の構成要素, 自由, 権利の主張, 生産性の向上がうつ病に関わっている説.

📍そもそも資本主義がうつ病を生み出しているのなら治療という考えがおかしいか？

そもそも資本主義の仕組みがうつ病を生み出しているのならば治療という考えがおかしいのではないか？

貧困がうつ病を引き起こしているのならば医療制度でクスリを与えることはオカシイ. 貧困問題を解決しないといつになっても治らない.

そもそも会社での労働がうつ病を引き起こしているのならば休職してて治して復職してもまた壊れる. 壊したら治してまた壊す脱出できないエンドレスリピート.

💭自由があるからこそうつがある(23/04/05)

進化論的モデル

最近話題の進化生物学, 🎓進化心理学より. うつの役割とは？

💡社会的引きこもり説

うつ状態は危険な状況でエネルギーを節約し、無駄なリスクを避けるための適応的戦略。

💡問題解決説

うつ病的思考は複雑な問題に集中し、解決を図るための手段。

💡うつ病ランク理論

ランクとは群れの中での順位など社会的地位. うつ状態は社会的地位を失ったもののそれを奪い返す可能性がない場合に生じる防御反応. 🔖防衛本能.

オナガザルの研究で, 群れの中で順位の高いオスはセロトニン濃度が高く、順位の低いオスはセロトニン濃度が低いことが分かった. 順位の高い個体ほど精神状態が安定している. 高い地位から失脚してしまったオスは, セロトニン濃度が急激に低下することが確認された.

自身が敗者となったとき, 勝ち目のない相手に対して闘争心（闘争する意欲）を失うことなく戦い続けてしまうと, 自身が死んでしまう, あるいは怪我をして, その後の繁殖にマイナスの影響が生じる可能性がある. いっそのこと闘争は取りやめて低い地位を甘んじて受け入れたほうが, 自身の生存や今後の繁殖の可能性を維持するうえでは, まだしもましな選択.

敗者が自身の敗北を素直に認めて受け入れた場合にはうつ状態は消える.

すなわち, 🔖アクセプタンス.

防御反応としての「うつ」──「心の強制終了」が生存に役立つ理由とは？ | 小松正「絶望の進化心理学　なぜ私たちは〈心を病む〉生き物なのか？」 | よみタイ

🔌うつは勝ち目のない相手への闘争本能の強制ストップ

💡うつ病ランク理論より. 🔖アクセプタンスが有効.

社会的階層の調整. 抑うつ的な行動は, 個体が自分が社会的な競争に負けていると感じたときに引き金になり, その結果, 個体が新たな対立を回避するように促すかもしれません.

🔥虚無との戦い

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