仮説思考とは

一言でいうと, 答えからはじめる発想法.

何かに取り組む際に, その時点で考えられる 📝仮説(仮の結論)を置いて考える思考方法. 📝推論の技法の一つ.

仮説思考とは, 情報収集の途中や分析作業以前にある一定の「結論」(仮説) を導き出し, その仮説を検証することにより真の結論を導き出す手法である.

仮説の検証は, 仮説→実験→検証を繰り返すことによって, より真なる結論に近い仮説として進化していくため, 当該プロセスを繰り返せば繰り返すほどよい.

類義語

  • 先を読む力
  • 予見力
  • 先見の明
  • 1をきいて10を知る

仮説思考の3つ流派(サイエンス/ビジネス/コンサル)

情報源は3つの流派があるように思う.

  • 科学/サイエンス
  • ビジネス(スタートアップ/マーケティング)
  • コンサル

その情報発信者がどういうバックグラウンドをもっているかに注目することはよい.

科学やスタートアップよりの📝仮説検証はこっちのメモにまとめる. ここではコンサルよりな, 仮説を元に推論する思考そのものをまとめる.

💡仮説思考プロセス

仮説思考は2つに分類できる.


または, 2つをさらに分割して4つのステップに分けられる.

  1. 📝仮説生成: 📝問題分解のあと分解した個々のイシューへ仮説を生成する.
  2. 📝仮説選択: 優先順位の高いものを精鋭して選ぶ
  3. 📝仮説検証: 確からしさを確認したり、あげたりする
  4. 📝意思決定: 仮説に基づき意思決定をする

イシューと仮説は対概念であることもあり, 1と2は論点思考プロセスと混ざっていることもある(論点と仮説をいったりきたりしながら再設定を繰り返す).

マップ・ループ・リープ

  • Map: 仮説マップ. 全体を見渡せるもの.
    • 市場仮説
    • 価値仮説
    • 戦略仮説
  • Loop: 仮説検証
  • Leap: 意思決定

仮説のマップ・ループ・リープ - YouTube

📝網羅思考

仮の答えを設けずに手のつくものから手当り次第にすべて調べていくこと.

仮説思考の対概念であり対比して語られる. 仮説思考のメリットとして時間を短縮できることを説明するときに合わせて使われる.

仮説思考Topics

科学における仮説思考

スタートアップにおける仮説思考

ref. 💻スタートアップの仮説思考

馬田さんいう仮説思考と内田さんのいう仮説思考の共通点と相違点

ここを明確化することは理解の論点. そもそもこの疑問点から書籍を読み始めた.

はじめの推論では, どうもスタートアップはハズレが多すぎるので結局やらないとわからないよねということで推論よりも仮説検証を重んじる気がする.

そしてコンサルはそもそも他人様のビジネスに介入するということで実験よりも先にあたりをつけるための仮説思考を重視する気がする. 解決策を提示したあとの実行は企業に執行権がある気がある気がする.

他人のビジネスか自分のビジネスか, 実験のコストが容易か否か. 主導権はあるかないか.

ソフトウェア開発における仮説思考

アジャイルプラクティスの中での用語として登場するがこれは仮説思考のひとつ. 関連をまとめていく.

フィーチャードリブン

フィーチャードリブンとはアジャイルプラクティスの一つ.

それらは全て, 顧客にとっての機能価値 (feature) という観点で駆動される.

その主な目的は, 実際に動作するソフトウェアを繰り返し, 適切な間隔で提供することである.

ref. ユーザー機能駆動開発 - Wikipedia

TDD/BDD と仮説思考の比較

  • TDD/BDD:
    • テストからはじめる.
    • テストを通すために実装する.
    • 必要のないコードは書かない.
  • 仮説思考:
    • 課題の仮説からはじめる.
    • 仮説を証明するために分析する.
    • 必要のない分析はしない.

ウォーターフォールとなぜなぜ思考の比較

  • ウォーターフォール:
    • 実装からはじめる.
    • 実装をしてからテストをする.
  • なぜなぜ分析
    • 分析からはじめる.
    • 分析をした結果を整理して課題を導く.

仮説行動

馬田さんの2025年の著作. 行動が大事.

「行動」なしに良い仮説思考はできない - YouTube

Opinions

💡仮説思考のデメリットと論点思考

仮説思考は問題解決を効果的かつ効率的に実行するための方法論だか, そもそも問題そのものが間違っていたり, 問題を解いたところで大した価値がないリスクがある.

ref. イシュー度の低い仕事の価値はない

これを回避するためには問題を正しく理解して定義する必要がある. このための方法論が📝論点思考である.

💡仮説思考はトップダウン

仮説思考は, 部分の積み重ねで全体を証明していくスタイルではない. まず全体像から把握して, 必要な細部のみ証明する.

🔦仮説思考のメリットは限られた時間の中で効率的に問題を解くこと

ref. 仮説思考をすると問題解決のスピードが格段に早くなる

仮説を用いることで効率的に真の結論にたどりつくことができる.

仕事が早くなり, 質が上がる.

仮設思考Insights

✨スタートアップの仮説思考を突き詰めると文化人類学のようなフィールドワークの手法にたどり着く

わたしは仮説思考自体はスタートアップの文脈から知ったが, この手法は元の元をたどれば, 文化や社会を研究対象とするような文化人類学にたどり着くような気がした.

結局ビジネスとは, 人や社会の課題を解決することだが, その観察手法は学問のそれと同じ. 現場に行き, 実際にそこで生活し, なにに困っているかのインサイトをえる.

✨仮説ベースで考えるということ

仮設思考を自分の言葉で書き下してみる.

仮設ベースとは, 仮の答えを設定して, それを元に推論を深めていくこと.

これがこうで, だからこうで, さらにこうで…

みたいな独り言だ. この独り言では, フレーズごとが仮説になっていて, カンマの部分で暗黙のイシューがある. これがこうで, こうで, こうで… ということはイシューと仮説の連鎖, 問いと答えの連鎖となっている.

大事なところは, この推論方法は網羅的にいろいろと考えていくよりも, 物事を深堀するスピードが速いということ. もちろん, その犠牲として正確さは落ちる.

そして, 仮説ベースで考えるためには, 前提となる知識が多ければ多いほどよく, ここに記憶力がきいてくる. 今の時代, ググればなんでもわかる, それはそのとおりだが, こと仮設思考を発揮してリアルタイムに会話の中でロジック展開をするときに, それではスピードが遅すぎるのだ.


類似概念

目標達成のテーマにおける📝逆算思考に似ている.

読書術における📝拾い読みに似ている.

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