金持ちがお金なんか稼いでも幸せになれないと言っているのがきらいだ. お金があっても幸せになれないということがお金と幸せの第1原則だとすると, 第2原則がある.

お金がある人はその存在が他人を嫉妬させて不幸にさせる.

第一原則が真実であるように, 第2原則もある. そしてそれはなぜ嫉妬というネガティブ感情が人間に機能実装しているか, それは必要だからだ. 不足を認識し, 不快感によって相手から奪いたいという憎しみになる. これは人間の感情機能. 人間社会というシステム設計の観点から, これでいいのだ.

これは喩えるならば, よい料理人がつくった美味しい料理を食べても, ある程度美味しいとそれ以上は美味しくないと言っているようなものだ. たしかに鈍感な舌にとってはそうかもしれない. しかし, ふだんからもやししか食べてない人に向かってそういうことを言うと怒りしか感じない.

お金があっても幸せでないが, だからといってそれを公言すると他人を不幸にしている. そして更に厄介なのは, 言っているひとは第一原則しか気づいていない偽善者なのでたちが悪い.