Default mode network, 略してDMN

デフォルトモードネットワークとは

外的刺激が少ないとき(たとえば休息中や瞑想時)に活性化.

脳が無意識かつ自動的に活発になる脳機能ネットワーク. この部位は価値判断と記憶に関わる脳の部位.

  • DMN活性化: 注意散漫, アイデアが出やすい. 雑念も.
  • DMN沈静化: 注意集中, マインドフルネス.

よく, 自動車のアイドリングになぞらえて心のアイドリングと喩えられる.

構成要素

🧠デフォルトモード

脳機能におけるデフォルト状態.

安静状態の脳をスキャンしたところ、記憶、言語、感情、推論、心的イメージ… 脳の多くの部位が活性化していたという衝撃の発見.

default network, default state networkとも.

🔌DMNの機能

内面的な自動検索機能.


  • 自分という感覚を生み出す.
  • その自己を過去や未来に投影する.
    • 不安
    • 後悔
  • 現実とフィクションを区別する

  • 自己認識と内省: DMNは自己の過去の経験、未来の予測、自分の感情、自己評価などを処理する際に関与しています。これにより、自己概念の形成や自己意識が育まれます。
  • 記憶とエピソード記憶: 過去の出来事や記憶の想起に関与し、自己の人生におけるエピソード的な記憶を整理する役割を果たしています。DMNは、将来のシナリオを予測するために過去の経験を再構成する能力とも関連しています。
  • 創造的思考と空想: 何かを創造的に考えたり、空想を膨らませたりする時、DMNが活発に働きます。たとえば、未来の計画や、現実のシナリオを想像する際にもDMNが活性化します。

💭自己言及的思考

自己参照型思考、自己言及的思考.

自己という感覚を生み出す思考. 🔖DMN 活性化の現象.

うまく日本語でひっかからない、言語学の用語ばかりででくる.

  • self-referential processing” (自己言及的処理)
  • “self-related thinking” (自己関連思考)
  • “autobiographical thinking” (自伝的思考)
  • “introspective cognition” (内省的認知)

🧠内側前頭前野/mPCC

🔌他者との関係や社会的な状況を考えるときにDMNが活性化(社会的認知)

他者の考えや感情を推測するために使われる「心の理論(Theory of Mind)」と呼ばれる能力にも関わっています。他者との関係や社会的な状況を考えるときにDMNが活性化します。

<2024-12-20 Fri 16:46> DMNが自己に向くと不安や後悔という悪い面ばかりがあるが、他者の気持ちを考えるという機能はよい機能だ.

🔌DMNの機能は現実とフィクションを区別する

現実とフィクションの区別に関与していることが2009の研究でわかっている.

ref. 東京大学大学院講義 認知神経科学 Lecture 2 - YouTube, t21

DMN活性化 vs DMN沈静化

自己言及的気づきは活性化、メタ認知は沈静化

わたしはなになにしている vs 生じている

🧠DMN 活性化

外的刺激が少ないとき(たとえば休息中や瞑想時)に活性化.

🔦目的志向のタスクに関連する思考中にもアクティブになる

このことから、DMNの定義が揺らぎ始めた.

💡DMNが活性化させる方法

リラックスしていることが条件.

  • ジョギング
  • 散歩
  • シャワー

🧪脳のエネルギーの75%はぼーっとしている時に消費される

仕事をしたり勉強をしたりといった意識的な活動をしているときに消費するエネルギー量は、脳全体の5%程度. 残りの95%のうち, 20%は脳細胞のメンテナンス, 75%はボーっとしているときの活動にあてられている.

または, よくぼーっとしているときは集中しているときの15倍ものエネルギー消費と言われる.

💡過剰なマインドワンダリングが心配をつくる

マインドワンダリング自体は脳にとって必要な機能だが, マインドワンダリングが過剰に自然発生している状態は, 不必要な📝反芻思考状態であり, これがを心配事つくる.

🔖不安

📍DMNの反動的活性化

DMNが沈静化されつづけると、その反動で一時的に創造的になったり、怒りがこみあげたり.

🧠DMN沈静化

雑念を消す方法.

課題誘発性不活性化

注意を要する認知課題. CENを優位にする.

DMN活性化と競合する神経機能の活性化

集中系

理屈的には、なにかひとつに集中すると沈静化する.

拡散系

慈しみ系

DMNと脳波

DMN活性化は複数周波数の組み合わせ、ぐちゃぐちゃということ. 複数の部位で複数の脳波.

論文レポート:瞑想で現れるシータ波と、雑念を生む「DMN」の関係 | Relook │ マインドフルネス瞑想メディア

ベータ波

相関

アルファ波

🌊アルファ波/αとは反相関だが相関はあるが因果はない.

アルファ波とDMNは別. アルファ波は外界入力の遮断、DMNは内的思考の生成。

PAF

接心のあとに過去最低を記録した. どういうこと?脳疲労はむしろ雑念は増えるが冴え渡ると下がる?

シータパワー

  • 🌊Fmシータ波がDMNと反相関. Fmシータ波が脳波の秩序を生み出す.
  • Fmθが増えているときはDMNの活動が弱く、Fmθが減っているときはDMNの活動が強い. 相関であるが因果からわからない.

DMNと創造性

💡DMNによってアイデアが生み出される

DMNが活発になると価値判断と記憶を担う脳の領域が活発に動く.

これによって人間の脳はアイデアを思いつく.

脳科学的にみれば, 📝創造性, クリエイティブとはDMNの活性化. 集中している時は機能的にはなにも思いつけない.

💡創造的なよいマインドワンダリングと神経症的な悪いマインドワンダリング

マインドワンダリングにもよいマインドワンダリングと悪いマインドワンダリングがある.

アイデアやクリエイティブに関わるような創造性を発揮するマインドワンダリングと, 過去の後悔や未来への不安で心がさまよう神経症的なマインドワンダリング.

さらには, 意図的なマインドワンダリングは脳を大きくし, 自然発生的な📝反芻思考的マインドワンダリングは脳は小さくするらしい. 不思議だ.

💡DMNの活性化によって点と点とが結びつく

DMNが活性化しているときの脳の部位の機能は,

  • 価値判断
  • 記憶

これはすなわち, アイデンティティの形成部位の活性化.

脳の記憶と記憶の点がDMNの活性化によって結びつくといえる. 逆に言えば, 集中して考えていても点と点が結びつくようなことはなく, ぼーっとしている時にしかこの機能が発揮できない.

👨スティーブ・ジョブズは歩きまくって考えた.


Insights

References