特徴

  • liquidity poolベースではなく、intent-basedシステムでユーザーの転送リクエストをリアルタイムでliquidity providerとマッチング

アーキテクチャ

deBridgeは階層的な構造を持つ:

  1. deBridge Messaging Protocol (DMP) - 基盤層

    • 汎用的なクロスチェーンメッセージング
    • Validatorによる署名と検証
    • スマートコントラクト間の通信
    • 任意のデータ/CALLDATA転送
  2. deBridge Liquidity Network (DLN) - 価値転送層

    • DMPの上に構築
    • Intent-based(limit order方式)
    • 0-TVL設計(流動性プールなし)
    • Solverによるピアツーピア充足
  3. アプリケーション層

    • deSwap: クロスチェーンスワップ
    • dePort: アセットブリッジング
    • Widget/API: 統合用ツール

🚦deBridge Messaging Protocol (DMP)

  • クロスチェーンメッセージングプロトコル
  • 汎用メッセージ転送
  • deAssetのmint/burn

deBridgeGateコントラクト

  • address: 0x43de2d77bf8027e25dbd179b491e8d64f38398aa (Ethereum)
  • 全サポートチェーンにデプロイ
  • DMPの中核コントラクト

主な機能:

  • send() メソッド: クロスチェーンメッセージ・アセット送信
  • claim() メソッド: destination chainでの受信・実行

プロセス:

  1. source chainで send() 呼び出し → Sent イベント発行
  2. Validatorが検証・署名
  3. destination chainで claim()Claimed イベント発行

solana

🚦deBridge Liquidity Networke (DLN)

仕組み

ユーザー(Maker)がsource chainで注文を作成すると、指定した金額がロックされ、destination chainで十分な流動性を持つ誰か(Solver)が注文を充足できます。注文が充足されると、クロスチェーンメッセージがsource chainに送られ、資金がSolverのアドレスに解放.

詳細プロセス

  1. 注文作成 (Maker側)

    • DlnSource.createOrder() を呼び出し
    • source chainでトークンをロック
    • 注文パラメータ(destination chain, token, amount)を指定
  2. 注文充足 (Solver側)

    • DlnDestination.fulfillOrder() を呼び出し
    • destination chainでトークンを供給
    • ユーザーに即座に資金転送
  3. クロスチェーンメッセージ送信

    • DLNがdeBridgeGateを使用してメッセージ送信
    • Validatorが署名
  4. 資金アンロック

    • source chainでSolverの資金がアンロック

注: クロスチェーン通信は注文が最終ステータスに達した後のみ必要

Reserve Assets(リザーブアセット)

  • DLN APIを使う場合、入力トークンは信頼できる流動性トークン(ステーブルコインなど)にスワップされてからロック
  • これにより価格変動からSolverを保護
  • 同じbucketのトークンはチェーン間で等価とみなされ、リバランスコストはほぼゼロ
  • コアのDLNプロトコルは任意のトークンペアをサポート

Native Token転送

  • deBridgeは native assets のみを扱い、wrapped tokenを使わない
  • 例: ETH入力 → native BNB出力
  • API経由の注文は通常ステーブルコインに変換
  • スマートコントラクト直接呼び出しなら任意のトークンペアで注文可能

🤖DLN Solver

Solver(役割・概念) ⊃ dln-taker(具体的な実装)

Solverの裁定機会

Solverは注文を充足することで裁定取引が可能:

  • チェーン間での価格差を利用
  • ガス代と手数料を考慮した利益計算
  • スピード競争(2024年以降、高度に競争的な市場)
  • 多くのsolverが高効率なカスタムエンジンで競争

リスク管理:

  • Makerのリスク: 注文作成から充足までの短時間(通常数秒)
  • Solverのリスク: 充足からアンロックまで
    • source chainのreorg/forkリスク
    • クロスチェーンメッセージングインフラのリスク

🤖dln-taker(deprecated)

🤖Keeper Botの一種. チェーンの両端でswapを担当する人.

アプリケーション層

dePort

DLNとは違う仕組み。レガシーなブリッジング方式(lock-and-mint)を使用:

  • source chainでアセットをロック
  • destination chainでdeAsset(wrapped token)を発行
  • 1:1でバックされる
  • DLNのように0-TVLではなく、collateralがロックされる

https://app.debridge.finance/deport?inputChain=7565164&outputChain=8453&inputCurrency=&outputCurrency=

deAsset

deAssetは、deBridgeのdePort(レガシーブリッジング)で使用される**wrapped token(合成トークン)**のことです。

deSwap

クロスチェーンSwap

Dev

https://debridge.com/develop

sdk

DLN stats API

debridge exploreの情報取得

クロスチェーンアービトラージ

deAssetを DMPで転送

ライバルたちはこの方式のようだ.

solana WETH->FLUEX->ethereum FUELX->WETH

35sec

https://app.debridge.com/transaction?tx=36Ydvh3ZVKdFub6Y7BivwWbV3XpFpYwbfDFQ2EnJPwTvHx51VEQMp9PHQBCDxSGo2t6UaYoVJAvvzV63zvXmy2Nb&chainId=7565164&submissionId=0xaf92ab18a52419102c2f0851e45deee9cd3b07b0d634b4beb39101ecf0d6112d

https://etherscan.io/tx/0xd6171a7eac1553bedcc861dac3ee48cbc2feba964538492bc46b6b03844e6d7c

DLNをSolver

debridge cross-chain arb mevers


いつものメンバー

Refs


  • 💭deBridgeのScamエアロド詐欺に引っかかった(24/03/05)
  • <2025-02-06 Thu 14:38> 実際に転送につかわれているのはUSDC or Native TokenのWrapped?
    • 回答: Native tokenも転送可能。deBridgeはwrapped tokenを使わない。
    • ただしAPI経由の注文は通常、価格変動リスク回避のためステーブルコインに変換される
    • DLN APIでは、USDC、USDTなどのreserve assets(信頼できる流動性トークン)のbucketが使用される
    • 直接スマートコントラクトを呼び出せば、任意のトークンペアで注文可能