大学生のときにカウンセリングを受けていたときの思い出.

当時, 人生の目的が知りたくて読書ばかりしていた. マズローの心理学の内容をカウンセラーに相談したときにいわれたことは, 人生の意味や目的は書籍からは得られない. 結局他人のから教わったことは自分の血肉の知識になることはなく, 自分の頭で考えたことしか心の底から納得はできないよ, だから本ばかり読んでないででいろいろ行動したほうがいいというアドバイス.

これはその後も何度も思い出す. 書籍にもネットにも, 先人の知恵が溢れている. しかし, それは自分の言葉で理解して, さらに行動で実践して生かさないことには, 借り物の知識を真に理解することはできない.

これは, なぜ生きるかのような信念的なテーマだけではなく, あらゆるテーマで当てはまる. 逆に言えば, 数年前にどこかでインプットしたけど忘れてしまったことを, 数年の潜在意識の潜伏期間を経て, さも自分の頭で考えたようなアイデアとして思いついたならば, それを格言として信じ込むことができる.

🌱自分の頭で考えたことは過去にインセプションされて忘れた記憶が再び顕在化した可能性に注意する

🌱結局は自分の頭で考えて行動したことしか納得できないという主張に対する注意.

たしかに, 書籍を読んだり他人からの意見を参考にするよりも, 自分自身の頭で考えたことのほうがそれを信じることができる. しかし, それはそもそも自分が考えたことだろうか?

たとえば昔読んだ書籍や動画を, 一旦忘れたて無意識の底に落ちた知識が, 再びなにかのトリガーによって顕在化し, 再びあたかも天から啓示を受けたように思いついたとき, それはわたしが考えたことなのだろうか?その考えた信念が, しばしば悪い洗脳だったとしたら?

自分の考えたことも, 絶対的に正しいと完全に信じるのではなく, それをメタ認知することは大事だ.


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