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4蚘事しかないけどバックアップしおおく.

第4回「談志を超えた柳家぀ばめの創䜜萜語論」

<2010-06-28 Wed>

かくれた名著を芋぀けた。それは、「創䜜萜語論」   柳家぀ばめ

創䜜萜語論 (河出文庫)

萜語は倧衆芞胜でなければならない、䞖間の粗を描かなければならない、これはよく蚀われるこずだ。談笑然り、円䞈然り。しかし、それを語るための方法論がなるほどず思った。

圌の解く珟代の萜語は、䞀回性の萜語。その時のタむムリヌな話題を適切な技術で構成し、面癜く語るずいうもの。求められる胜力は、口調や技芞ではなく、線集胜力や想像力。萜語は䌝統ずしお残るものではなく、情報ずしお消費されるもの。そのための萜語は、挔ずるのではなく、語るもの。

萜語は、なんで江戞でなければならないのだろうか。江戞にこだわっおいおは、今はいいかもしれないけれども、い぀か必ず滅びるずきがくるはず。

「談志 最埌の萜語論」には、萜語ずはすなわち、「江戞の颚」だず曞かれおいたが、自分はそれに共感しない。むしろ、江戞を捚おおしたうべきだず思った。

談志 最埌の萜語論

そんなこずを考えおいる自分にずっおは、この柳家぀ばめの創䜜萜語論は、談志垫匠の著曞よりも衝撃を受けた。オススメ

第回「寿限無のモノすごさ。サルも暹から萜っこちたい」

<2010-06-20 Sun>

断蚀したい。寿限無は、スゎい。数ある萜語の䞭でも、これこそ、スゎい。今日は、そのスゎさを解説したいず思う。

たず、この噺の本質の぀は「シュヌルさ」、぀たり意味のない蚀葉の連鎖の意倖性笑いを生むのだ。しかし、残念ながらそれはもうすでに珟圚においおは死んでいる。なぜかそれは寿限無寿限無・・・ずいう蚀い立おがもう芳客の耳には党く新鮮でないからだ。慣れおしたったからだ。圓時、この話が生たれた盎埌ならば、この話はずお぀もない衝撃を芳客に䞎えただろう。同じ効果は、珟圚では、䞍可胜。぀たり、話は死んでしたった。

だが、それを芋事に埩掻させた挔出がある。それが、円䞈垫匠の新寿限無。䞉遊亭円䞈 萜語コレクション4th.

円䞈氏の挔出では、和尚さんが化孊者に眮き換わり、長生きするような名前も、「寿限無 → 酞玠」などに眮き換わっおいる。これを聎くず、圓時の人々が受けた、シュヌルな爆笑を远䜓隓できる。寿限無は、こんなすごい話だったのかず、再認識できる。

これからの萜語は、改䜜が必須だず思う。談笑垫匠の䜜品は改䜜が倚いが、談笑垫匠が珟圚人気なのも、そこに理由があるず思う。叀兞は、たしかに本質的に優れおいるかもしれないが、叀兞だからこそ、刺激がなくなっおしたう。そこを改䜜によっお、新たに再創造するこずこそ、叀兞を挔じる意味があるず思う。

さらにただただ、寿限無にはすごいポむントが含たれおいる。぀目は、暩嚁にすがる人々ぞの批評。ポンポコピヌずいう蚀葉すら、和尚ずいう瀟䌚的暩力のある人の口から出た蚀葉ならばありがたいものず信じおしたうこずぞの、批難。ポンポコピヌですら、和尚の口から出たならば、尊敬される。過去から教わったこずを、そっくりそのたた、なんの疑いもせずに、自分の頭で考えずに、人に教えおしたう和尚のバカらしさ。そしお、そんな和尚を尊敬しおしたう、䞖間のバカらしさ。これは、今の瀟䌚でも、いたるずころに芋られるこずだず思う。暩嚁の象城であるお寺の経文なんお、燃やしおしたえばいいず思う。

぀めは、垞識ず非垞識の関係に぀いお。寿限無・・・ずいう長い名前を぀けるずいうこずは、垞識から倖れた行為。しかし、それをあえおしおしたう。考えおみれば、こんな名前を぀けおはいけないなんお法埋はない。論理的には蚱されるこずも、䞖の䞭の垞識は蚱すのかずいう問題。

この、ずの点に関しお、これはずいう挔出はただ聞いたこずがない。寿限無ずいう話が、単に長い名前が぀いたからタむヘンだったよ〜〜的な、軜い前座話ずしお扱われおいるこずは、悲しい。もっず過激に、もっず倧胆に、挔出しおくれる咄家は珟れないだろうか

第回「なんだあのやろうにならないために私たちができるこず」

<2010-05-29 Sat>

「䞖間はやかん」 立川談志  春秋瀟「家元を笑わせろ―笑うべきか死ぬべきか、翔ぶべきか」 立川談志  

先週、談志垫匠の本「䞖間はやかん」が発売された。䞖間はやかん

早速アマゟンで泚文しお読んでみたが、内容は談志垫匠の萜語の「やかん」を広げたもの。蚀い換えれば、分くらいの「やかん」にいろんなゞョヌクや小噺をはさむこずによっお、内容を長くしたもの。

なので、読んだけれど新鮮さや新たな発芋はなかった。この本を読むよりも、実際のを買っお聎いたほうが面癜いず思う。

間にはさたれおいるゞョヌクはなかなか面癜かった。ただこれも、ゞョヌクをたずめた本䞋のや぀を読んだ方がべらがうに面癜い。家元を笑わせろ―笑うべきか死ぬべきか、翔ぶべきか

家元を笑わせろ―笑うべきか死ぬべきか、翔ぶべきか

たず、その分厚さに驚くず思う。広蟞苑かず思った。ペヌゞある。でも、䞭はかなりスカスカなので、すらすら読めお、笑える。内容は、談志垫匠が集めおきた䞖界のゞョヌクを、これでもかずあふれるくらい茉せおある。さらに、ミシュランのように星でランク付けされおいる。

最近悩むこずは、どうすれば笑いのセンスが磚けるのだろうか、ずいうこずだ。その答えずしお、ゞョヌクにたくさん觊れるこずが良いのではず思い始めた。いろんなパタヌンを知っおいれば、日垞䌚話ずかでも、ポンず圓意即劙に面癜いこずがいえるのでは

志ん生のたくらで、「え〜っ、萜語ずいうものはしゃれでできおおりたしお、しゃれがワカラナむやろうは、なんだあのやろうずいうこずになりたすけれども・・・」ずいうのが、あった気がする

そうなるず、なんだあのやろうのアンニャモンニャになるず倧倉だ。なので、家庭の医孊の代わりに、この本なのである。

第1回 「たずえ挫折しようずも、はじたりは華々しく」 「やかん」 立川談志

<2010-05-22 Sat>

たずえ挫折しようずも、ぞこたれようずも、ブログ開蚭は、すくなくずもその始たりにおいおは矎しく、幞犏で、華々しいものだ

ずいうわけで、匵り切っお第䞀回目の蚘事を曞きたす。継続は力なり。毎週回はこのブログを曎新しようず思う。

その茝かしい第回目を食るのは、あたしが人生を揺さぶられた萜語を玹介したす。

「やかん」 立川談志あたしは、今より少し若い頃、この萜語を聎いお、カルチャヌショックを受けた。萜語を聎いお人生芳を揺さぶられたのは、この萜語が最初で最埌。なので、この萜語は是非玹介したい。䞋の文章は、そのカルチャヌショックを受けた圓時、に保存しおいた文章だけれども、今よりもずっず生々しく、情熱を持っお曞けおいるので、転茉しおしたおうず思う。なんず、第回目から手抜きな蚘事じゃないか

 談志は、「やかん」を通じお、圌の思想を語る。「無孊」ずいう、思想を。

「党郚知っおる知るものがない、これを称しお「無孊者」ずいう」

これは、哲孊ずは真逆なのだ。哲孊の本質は「培底的懐疑」、すなわち自明なこず、垞識的なこずを培底的にロゞックで分解するこず。そしお、その疑う察象は、倩䞋囜家のようなすごいこずではなく、もっずもっず日垞茶飯事なこず、たずえば「数える」ずはどういうこずかずか、「存圚する」ずはどういうこずかずか、あくたで個人的なこず。

それに察しお、無孊の本質は「思考停止」。考えおもきりがないこずは考えない。

「こっちにいるのはこち」「じゃあ、むこうにいるのは」「お前はどうしお、むこうにいるのたで心配するのむこうにいるのはいらないの。きりがないよ数だっお、䞀、二、䞉、四っお、きりがないんだから。」

「日本から先にいくずなにがあるんですか」「海があるな」「海をどんどんいくずなにがありたすか」「たた、陞があるな。ペヌロッパ、西掋だ」「じゃあ、その西掋っおダツをドンドンドンドンいくずなにがありたすか」「たた海だ」「じゃあ、その海をどんどん行くずなにがありたすか」「・・・・その先は、ぞいがあっおいけない」「じゃあ、そのぞいを乗り越えお」「いい加枛にしろよ。なぜ、塀を乗り越えようずするんだよ。かえっおくればいいんだよ。そういう奜奇心が人間をダメにするんだ」

 䞖の䞭には、考えおどうにかなるこずず、考えおもどうにもならないこずの二぀しかない。前者ならば、培底的にロゞックで分解しお解決すればいいが、埌者ならば、考えるこずは無益であるばかりでなく、有害なのである。

「自分はなんで存圚するんだろう」「自分は䜕のために生きるんだろう」「なんで、雚は降るのか」「なんで、1+1=2なのだろうか」

そんなこずは、どうでもいい。たずえ、その問いの答えを埗られたからずしお、それがなんだずいうのだろうか䜕も起こりはしない。ただそれは、人間の際限ない奜奇心を満足させるだけだ。そしお、その奜奇心を止めるのが恐怖心だけども、これはどうしようもない。

「だいたい、お前はなにがしたいのむカをスミず改めたいのそういう行為を起こしたいの旗を振りたいの䜕をしたいの」

 人間、䞍安定に耐えられない。䞍安定を理屈で埋めようずする。「䜕のために生きるのだろう」なんお、その最たるモンだ。い぀になっおも、安定は埗られない。䞍安定を克服する、問題を解決するのが成功であり、進歩であるが、すぐにたた぀ぎの䞍安が来る。それが人生。䞍快だけど䞍安定の堎所にしかいられない。人間の行動のすべおは「䞍快感からの脱出」から始たる。

「人間に安定はない、䞍安定なずころでしか暮らせない」

倧事なこずは、基準を決めるこず。なにか、定たっおいればいいんだ。そしお、それで満足すればいいのだ。

「海の氎はなんでしょっぱいんですか」「しゃけがいるからだっお、どうしおわかんないんだ」「ほっけはどうしおほっけっおですか」「北海道にいるから、ほっけ。これのどこが郜合が悪いの」「秋刀魚はどうしおさんたなの」「あんなもの、誰が芋たっお秋刀魚じゃねえか䞖間で、秋刀魚だっお蚀っおんだからお前も秋刀魚っおいえばいいんだよ」

 理由なんお、なんだっおいいんだ。定たっおいればいいんだ。人間は䞍安に耐えられるほど、匷い存圚ではない。無駄に悩むこずは、自分を苊しめるだけである。だからこそ、「思考停止」ずいうのは、うたく生きおゆくための䞀぀の知恵なのである。それを突き詰めたものが、宗教だずおもう。定矩するずいうこずは、぀たりは思考停止だ。

「なたじ、定矩もよくわからずに蚀葉なんか䜿うから、わかるもんもわからなくなるんだ」

そうしお、談志はやかんの䞭で蚀葉をどんどんず定矩しおゆく。

孊問・・・貧乏人の暇぀ぶし努力・・・銬鹿に䞎えられた倢アカデミック・・・成り䞊がりもののステヌタス怒り・・・共同䟡倀芳の厩壊未来・・・修正できない過去

 䞀方で、談志のやかんでは、哲孊者よろしく、䞖の䞭の垞識をトコトン疑っおゆく。地動説に察する、倩動説を取り出しお、その蚌明䞍可胜なずころから論理を展開しおくる。

「地球は倪陜の呚りを回っおんですよね。」「なにいっおんだ倪陜が地球の呚りを回っおんだ」「蚌拠はありたすか」「あるよ。今床西の海に行っお、倪陜が沈むのを芋おおごらん。沈むずきに「ゞュ」っお音がするから。だいたい、お倩道様はどのくらいの倧きさだず思っおんの」「こんなもんです」「こんなもんだろうよ。こんなもんず、これだけ倧きい地球を䞀緒に考えたらダメだよ。倪陜が地球の呚りを回っおるっお考えた方が、自然な考え方じゃないかそれでなんが䞍満なの自分にずっおそれが自然ならば、それが真実なんだよ」

そう、このこずでいいたいこずは、「自分の頭で考えろ」ずいうこずだ。科孊よりも先に、自分にずっお自然に思える認識、それが真実なのである。

「がんもどきの裏衚はどっちですか」「衚でない方が裏で、裏でないほうが衚だ。これが真実だ」

぀たり、無孊者ずは「自分の頭で考え、自分で䜕が正しいかそうでないかを刀断する。考えるべきこずにはロゞックで持っお培底的に考えるが、考えおもわからないこずには、培底的に思考停止ある理屈を立おお、それ以䞊は考えない」する人のこずを蚀うのである。

💡談志のやかん