わたしはエンジニアになりたかったわけではなかった. 発明家になりたかったんだ.
そして,ハッカーとはすなわち現代の発明家だ. そしてこの思考の元はバックトゥザフューチャーのドクが脳裏にある. 我々ミレニアム世代で理系に進む人, 特に物理や情報に進む人はたいていバックトゥザフューチャーに影響を受けていた.
そもそも今のようにプログラミングが話題にすらならない時代だ. われわれの世代のプログラミングのイメージは数学の教科書の後ろとか図書館の隅においてあるBASICのイメージしかない. わたしはたまたま高校生のときにC言語をはじめたがまさかプログラミングがこんなに注目される未来は想像してなかった. 本屋さんの書籍コーナーをみても他の理系ジャンルに比べてITの占める割合が強い, もしくは心理学だ.
そう思うとエンジニアへの未練は和らぐ.
エンジニアはプロダクトマネジャーの元で以下にしてモノを作り上げるかであるが,自分が創造するわけではない. 一方ハッカーは,0から創造性を駆使して誰も知らないモノを作り上げる.
エンジニアは生産性が大事だが,ハッカーはクリエイティビティが大事なのだ. そして,生産性の追求と好奇心の充溢は矛盾する概念であり,私にとっては生産性も創造性も大事だが,わたしには生産性よりも創造性のほうがより重要な価値観.
なんかハッカーと画家にもそんなことが書いてあったことを思い出した.
References
tag: ハッカーとエンジニハッカーとエンジニア